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【スポーツ】

あぁ稀勢3連敗 天仰ぎ力なく黒星

栃煌山(左)に寄り切りで敗れた稀勢の里

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◇大相撲初場所<3日日>

 進退が懸かる横綱稀勢の里は平幕栃煌山に寄り切られ、初日から3連敗で窮地に追い込まれた。昨年秋場所千秋楽から8連敗(不戦敗を除く)で、1場所15日制が定着した1949年夏場所以降の横綱で貴乃花を抜いて単独ワースト記録となった。栃煌山は6個目の金星。

 横綱白鵬が逸ノ城を上手投げで退け、3連勝とした。横綱鶴竜は錦木に寄り切られ2敗目。錦木は初の金星を獲得した。

 大関陣は今場所2度目の総崩れ。豪栄道が小結御嶽海にすくい投げで屈し、栃ノ心は小結妙義龍に寄り切られて、ともに3連敗。高安は北勝富士に送り倒され2敗目を喫した。

 先場所優勝の貴景勝は玉鷲との関脇対決を制し、3戦全勝とした。

     ◇

 置かれている状況がどうであっても、ファンの大多数は日本出身横綱に声援を送っていた。しかし、稀勢の里が力なく土俵を割ると、館内に瞬く間にため息が充満した。周囲の期待を三たび白星という結果で応えられなかった。

 得意の形に持ち込もうとした。取組前、八角理事長(元横綱北勝海)が「やっぱり右上手だろうね。でもそれはさせてくれない」と予想していた。立ち合いから左をおっつけて攻めようとするが、同学年の栃煌山にあっさりもろ差しを許す。土俵下の阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は「体がちょっと反応していない。一生懸命やろうとしているけど、相手のスピードに反応していない」と指摘。下手投げで振られて左足1本でこらえるものの、力が抜けたように寄り切られると「ふーっ」と息を吐いた。

 先場所に続く、初日からの3連敗。不戦敗を除き、昨年の秋場所からこの日にかけて、横綱として8連敗を喫した。7連敗の貴乃花を上回り、単独ワーストとなる不名誉な記録。横綱在位12場所目になるが、休場は9場所に及ぶ。あまりに長いブランクで、思い描いた動きが体現できないのか。横綱は報道陣から何を聞かれても、無言のままだった。

 負けた直後、白星を期待していたはずのファンは足早に国技館を後にした。土俵を去るのは時間の問題とみられても仕方ない。ただ、決断するのは稀勢の里だ。取組を終えて部屋に戻ると、約1時間半滞在。その間、慌ただしく出入りする部屋関係者の姿もあった。迎えの車に乗り込んだ横綱は目を見開き、前を向いていた。気力はまだ残っているようにも映る。果たして、どのような決断を下すのか。 (永井響太)

 

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