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【スポーツ】

五輪コンサルタントとは? 招致都市とIOC委員つなぐ「黒子」

 2020年東京五輪・パラリンピック招致を巡る贈収賄の疑惑で、コンサルタント会社の活動が注目を集めている。一般的になじみの薄い「黒子」だが、世界的な大イベントを催すためには欠かせない存在となっている。 (森合正範)

 Q どのような仕事をするのか。

 A 広報、プレゼンテーション、ロビー活動、マーケティングなど招致活動の全般に及ぶ。今回、問題になっているシンガポールの「ブラックタイディングス社(BT社)」の主な役割はロビー活動、情報収集とされる。

 Q ロビー活動、情報収集とは。

 A スポーツの国際競技大会などで、招致都市とIOC委員の面談を設けたり、招致都市の優れた点を伝え、支持を得られるようにする。例えば競技施設や設備が五輪・パラリンピックにふさわしいか。それがIOC委員の関心に沿うものか。招致を競うライバルに後れを取らないよう、五輪や国際大会の招致に習熟し、人脈が広いコンサルタントは重宝される。

 Q 招致委員会や招致都市が直接活動しないのは。

 A 「IOC委員による都市への訪問および都市によるIOC委員の訪問は行ってはならない」と規定があり、IOC委員に接触できる機会は国際大会などと場は限られる。コンサルタントがロビー活動の機会を用意し、効率よくIOC委員との信頼関係を築く手助けをする。

 Q 招致都市とIOC委員の接触が制限されたのは。

 A 〇二年ソルトレークシティー冬季五輪の招致活動で、複数のIOC委員が招致都市から金銭やその他の利益を受けたとして追放、辞任に追い込まれた。以降、汚職をなくすために制限された。一九九八年長野冬季五輪の招致活動でも約九千万円の使途不明金が問題になった。

 Q 東京五輪の問題点は。

 A 招致委が契約したBT社のイアン・タン代表はIOC有力委員だったラミン・ディアク前国際陸連会長(セネガル)の息子パパマッサタ・ディアク氏とパイプを持つとされる。二億円超のコンサルタント料が息子を経由して、IOC委員の票の買収に使われた疑いが持たれている。実際、二億円超がどう使われたのか、究明されていない。

 

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