東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

熱いぞ 魁聖 全勝の阿武咲破り、1敗キープ

魁聖(右)が突き出しで阿武咲を破る

写真

◇大相撲初場所<7日目>

 一人横綱の白鵬は落ち着いて松鳳山をはたき込み、初日からの7連勝で単独トップに立った。6連勝していた阿武咲が魁聖に突き出されて初黒星を喫した。

 大関高安は琴奨菊を突き落として白星を先行させ、大関豪栄道は正代を寄り切って3勝目を挙げた。先場所優勝の関脇貴景勝は逸ノ城を押し出し、関脇玉鷲とともに5勝目を挙げた。

 勝ちっ放しの白鵬を1敗で阿武咲、魁聖、新入幕の矢後、千代の国の平幕4人が追う。

     ◇

 寒さ厳しい初場所で、ブラジル出身の魁聖が初日から連勝を続けた阿武咲に土をつけた。自らは1敗を守り、「馬力で負けないようにした」と振り返った。

 一昨年夏場所以来、この日が2度目の顔合わせ。幕内最長身の195センチ。20センチ近く低い相手に立ち合いで低く体ごとぶつかった。阿武咲の突きにびくともせず、反対に両腕を伸ばすと相手がたまらず後退。乗じて一気に突き出し、勝負を決めた。

 稀勢の里の引退や上位陣の不振が注目される場所で、三役経験もある実力者が不気味な存在感を放っている。土俵下で見届けた阿武松審判部長(元関脇益荒雄)も「どしっとして崩れない。十分に強さを発揮しているから(後半戦にかけて)怖い存在になる」とさらなる活躍を予言する。

 温暖なサンパウロ出身。寒さが天敵。「初場所が一番嫌い」と語る。先場所は左ふくらはぎを痛め初日、2日目を休場し、14日目から再び休んだ。休場明けでもあり、今場所は体調に細心の注意を払う。「ブラジルの風邪と日本の風邪は違う」。日本の方が体がだるくなり、おなかもゆるくなりやすいという。部屋では空気清浄機を使い、感染症対策用のウイルス除去剤も手放さない。食事で補えない栄養もサプリメントで摂取して体を整え、白星を重ねる。

 勝ちっ放しの白鵬を星一つの差で追うが「ただ勝ち越しだけを考えて。大きなことは何も考えていません」。陽気なブラジリアンはまんざらでもない表情で首を横に振った。支度部屋を後にする際はちゃめっ気たっぷりに「帰って布団に入ってゲームします」。体は冷やさず場所を熱く盛り上げる。 (禰宜田功)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報