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【スポーツ】

貴景勝、22歳対決制す 白鵬全勝ターン 魁聖ら1敗守る

貴景勝(右)が押し出しで阿武咲を破る

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◇大相撲初場所<8日目>

 一人横綱の白鵬は平幕碧山を冷静に右下手出し投げで仕留め、8連勝で単独首位を守った。ストレート勝ち越しは46度目で自身の最多記録を更新した。

 2大関はともに黒星。高安は松鳳山に突き落とされて4敗目。豪栄道も関脇玉鷲の突き落としに屈して5敗目を喫した。玉鷲は6勝目。新関脇貴景勝は阿武咲を押し出して6勝目で、阿武咲は2敗に後退した。

 勝ちっ放しの白鵬を追う1敗は魁聖、新入幕の矢後、千代の国の平幕3人。十両は志摩ノ海が8連勝で単独トップ。

 2017年初場所以来2年ぶりに天皇、皇后両陛下が観戦された。

   ◇

 天皇、皇后両陛下が見守る土俵を一番沸かせたのは幕内で一番若い22歳同士の一番。負けられない戦いを制したのは、自らの相撲を貫いた貴景勝だった。

 立ち合いから間髪入れずに喉輪で阿武咲の上体を起こした。相手も喉輪で応戦してきたが左からいなし、前に出る。最後は自らも勢い余って倒れ込みながら押し出した。

 土俵下で見届けた藤島審判長(元大関武双山)は「お互い押す力がある。馬力があるのが貴景勝でスピードがあるのが阿武咲」と分析した上で、「今後も良い相撲をとっていくのでは」と2人の若武者の将来に期待を示す。貴景勝は「相手の一番良い武器と自分の一番の武器のどっちが勝つか」と臨んだ一番で、持ち味の馬力を生かした意地の勝利だった。

 小学生のころから続くライバル関係。阿武咲は「刺激し合ってきた。(貴景勝の)存在はすごく大きい」と認める。一方の貴景勝は「15回のうちの1回の相手」とあくまで平常心。報道陣から本心を探ろうとする質問が飛ぶと「アマチュアの時はライバルだと思っていた。でもその時と今は全然違う。あいつに勝っても、ほかの人に負けたら1勝14敗」。相手が誰であれ1勝の重さは変わらない。「意識することで気持ちを高める人もいるけど、自分にはできない」。つれなくも映る対応は目前の一番に全てをぶつけるための流儀なのだろう。

 初日から8連勝した白鵬を除き、横綱大関陣が休場や不振にあえぐ中、場所を盛り上げているのは若手の活躍。平成最後の天覧相撲で見せた年若い2人の一番は、相撲界の新しい時代を予感させた。 (佐藤健志朗)

 

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