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【スポーツ】

34歳・玉鷲、2差猛追

玉鷲(奥)が押し出しで錦木を破る

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◇大相撲初場所<10日目>

 2場所ぶり42度目の優勝を狙う一人横綱の白鵬が平幕隠岐の海を寄り切り、10戦全勝で単独首位を堅持した。ただ一人1敗だった千代の国が敗れたため、白鵬は後続と2差の独走態勢に入った。

 両大関はともに白星。高安は関脇貴景勝をはたき込んで星を五分に戻した。貴景勝は3敗目。豪栄道は琴奨菊を外掛けで下して、4勝目を挙げた。関脇玉鷲が錦木を押し出して勝ち越した。

 勝ちっ放しの白鵬を玉鷲と千代の国が2敗で追う。十両は志摩ノ海が1敗で単独トップ。元関脇の十両豪風が引退した。

◆「場所を盛り上げなくちゃ」

 経験豊かな34歳も、勝ち越しの懸かる一番は「ちょっと緊張した」。だが玉鷲は落ち着いていた。錦木につっかけられたが、動じない。2度目の立ち合い、頭ともろ手で踏み込みよく当たって押し込み、主導権を握る。

 5度の攻めで勝負をつけた。当たってすぐの2発目も頭ともろ手で、次は右の喉輪、さらに左の喉輪で完全にのけぞらせる。最後はもろ手で押して、土俵の外に運んだ。

 錦木に何もさせない相撲を、取り口が似る千代大龍が支度部屋のテレビで見て絶賛した。「二の矢が早い。攻めが早い分、相手は土俵際も残せない」と解説。もろ手で突いて間髪入れず、さらに低く頭で当たるから、相手は反撃のタイミングすら与えてもらえないという。隙のない押し相撲。「良かったです」という玉鷲の表情には、自信があふれていた。

 全勝の白鵬に2差でついていく。1敗はおらず、他に2敗もけがで休場が危ぶまれる千代の国だけ。横綱の独走に歯止めをかける役割を、玉鷲が担っている。「関脇が強い場所はおもしろい」と言われる通り、優勝争いの興味をつなぎ、「場所を盛り上げなくちゃね」。横綱、大関に次ぐ看板力士として、務めを果たす覚悟だ。

 7年ぶりに10日目での勝ち越しを決めたが、自らは後半に強いタイプと思っている。「普通、こうじゃないですか。疲れるから」と腕を上から下に動かし、「でも僕はこう」と逆に下から上へと動かして笑う。白鵬らと当たる終盤戦へ向け、ベテランはますます元気。順番通りなら12日目に白鵬と対戦する。2敗を維持し、さらに横綱に勝つようなことがあれば、場所は最後までおもしろくなる。 (平松功嗣)

 

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