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【スポーツ】

貴景勝、大関へ上々発進 2横綱は明暗 白鵬○鶴竜●

◇大相撲春場所<初日>

 大関昇進を狙う関脇貴景勝は平幕妙義龍を力強く押し出し白星スタートを切った。休場明けの2横綱は明暗。白鵬が新小結北勝富士を突き落としたが、鶴竜は小結御嶽海に元気なく送り出された。

 3大関は平幕を相手にそろって安泰。高安は魁聖を寄り切り、豪栄道は遠藤を押し出した。かど番の栃ノ心は大栄翔を土俵際の突き落としで逆転勝ちした。先場所初優勝の関脇玉鷲は錦木を力強く押し出した。

◆緊張無縁、完璧押し出し

 大関昇進の懸かる大事な場所の初日でも、貴景勝は緊張感のかけらすら漂わせない。「今場所だけが大事というわけではない。序ノ口の時から毎場所が大事」。過去5度の対戦で全勝している妙義龍に何もさせず押し出して完勝。何事もなかったように汗を拭った。

 イメージ通りの内容だった。「まわしを取られたら相撲にならない。徹底して押す。考えすぎずに考えて」。立ち合いでぶつかると、妙義龍の上体が起きる。たまらず引いた隙を逃さない。一気に土俵外へ持っていった。場所前の稽古では、初場所千秋楽で痛めた右足裏に違和感も残っていたが「完治した」と万全の体で迎えられた。

 初場所で11勝を挙げ、昇進の目安となる「三役での直近3場所で33勝」に到達したが、審判部に「もう一場所」と持ち越された。結果以上に内容が問われる今場所。初日が終わったばかりだが、八角理事長(元横綱北勝海)は「プレッシャーより自信がある。チャンスはそうないわけだから、このチャンスをつかもうというね」と評価する。

 兵庫県芦屋市出身で春場所はご当地場所。会場の声援もひときわ大きく、この日は、母校の仁川学院小の児童ら約100人も観戦した。「数ある力士の中で自分を応援してくれる人を裏切りたくない」。大関の地位を手中に収め、周囲の期待に応えたい思いは、おのずと増している。

 平成最後の本場所。2001年夏場所で、前の師匠だった貴乃花が初顔合わせで朝青龍を退けた一番が、平成の取組で印象に残っている。「強いし、かっこよかった。(自分も)印象に残るような相撲を取りたい」。ファンの脳裏に刻まれる白星を重ね、「大きな目標」に位置付ける大関の地位へ。22歳が上々のスタートを切った。 (永井響太)

 

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