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【スポーツ】

小林陵、個人総合V W杯ジャンプ 日本男子初

ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子個人第23戦で1回目の飛躍をする小林陵侑=オスロで(共同)

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 【オスロ=共同】ノルディックスキー・ジャンプ男子で22歳の小林陵侑(土屋ホーム)が10日、当地で行われたワールドカップ(W杯)個人第23戦で5位に入り、日本勢初の個人総合優勝を確定させた。1979年に始まったW杯ジャンプ男子で、欧州勢以外が総合王者に輝くのは初めて。

 岩手県出身の小林陵は今季の個人第2戦でW杯初優勝。年末年始に行われる伝統のジャンプ週間では史上3人目の4戦全勝を達成した。男子の歴代最多に並ぶ6連勝を記録するなど総合トップを独走。5試合を残してタイトルを確定させた。

◆船木、葛西を超えた

 ジャンプ男子のW杯が始まって40シーズン。日の丸飛行隊の新時代を担う22歳の小林陵が、欧州勢以外で初のW杯個人総合制覇を成し遂げた。ジャンパーの誰もが憧れるタイトルをつかみ、スキー史に名前を刻んだ。

 冬季五輪と世界選手権で計7個の金メダルを獲得した日本男子にとっても、個人総合優勝の壁は高かった。これまでは1997〜98年シーズンに船木和喜(フィット)が19点差で2位となったのが最高。2度3位となった葛西紀明(土屋ホーム)も頂点には届かず、79〜80年にW杯が始まって以降、39シーズンにわたって欧州勢が総合王者を占めてきた。

 一発勝負の五輪や世界選手権とは異なり、総合争いは4カ月余りの長いシーズンを通して安定して強さを示すことが求められる。五輪で2個、世界選手権で1個の金メダルを手にした船木は「五輪や世界選手権で勝つには運も必要。総合優勝は運だけで取れるものではない。僕にとっては、五輪以上の価値がある」と重みを説明した。

 今季の小林陵は伝統のジャンプ週間で史上3人目の4戦全勝優勝を果たし、男子で最多に並ぶW杯6連勝を記録。日本男子のシーズン最多勝利記録も塗り替えた。船木、葛西ら歴代のエースさえもなしえなかった数々の快挙を重ね、自身が「夢」と表現していた総合王者に輝いた。 (共同)

<ジャンプのワールドカップ(W杯)個人総合> W杯は例年、11月後半から3月末まで欧州を中心に25試合前後実施される。総合優勝は、個人戦で30位までに与えられるW杯得点の合計で争う。優勝が100点、2位80点、3位60点…30位1点と順位に応じて決まっている。シーズンを通した強さ、安定感が求められる。1979〜80年シーズンに発足したジャンプ男子のW杯で、過去の個人総合王者は全て欧州勢。日本勢は97〜98年シーズンに船木和喜(フィット)が2位となった。 (共同)

 

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