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【スポーツ】

桃田、福島の地力 日本勢初優勝 バドミントン・全英OP男子単

 【バーミンガム(英国)=共同】全英オープンは10日、当地で男子シングルス決勝が行われ、世界ランキング1位の桃田賢斗(NTT東日本)が同6位のビクトル・アクセルセン(デンマーク)に2−1(21−11、15−21、21−15)で競り勝ち、この種目の日本勢で初の優勝を果たした。

 試合が行われたのは日本時間で3月11日。福島県の中学、高校に通った桃田にとって忘れられない、東日本大震災に見舞われた日だ。「コートに立つ前にそのことを考えた。まだ心に傷を負っている方もいると思う。そういう方のためにも簡単に諦めるわけにはいかないと思っていた」。優勝を決めた後の言葉には自然と気持ちがこもった。

 第1ゲームを鮮やかに先取したが、第2ゲームは完全に相手の勢いに押された。194センチの長身から次々とスマッシュを打ち込まれ「どうしようかなという感じだった」という。最終ゲームに入っても劣勢は続き、0−4となって切り替えた。

 剛の相手には柔。ネット際から相手のネットぎりぎりへの得意ショット「ヘアピン」に活路を見いだし、相手の勢いを断った。中盤以降は得点のたびにガッツポーズ。自らを奮い立たせて一気に押し切った。

 「福島県で6年間、中高の時を過ごしたことが今の自分の土台となってあると思う」と思いをはせる。東北で磨いた技術に支えられた世界王者が大一番で地力を見せ、歴史と伝統のある全英オープン覇者という新たな称号を手に入れた。

 

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