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【スポーツ】

白鵬、不敗の3.11 特別な誕生日 神話続く

遠藤(左)を押し出しで下す白鵬

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◇大相撲春場所<2日目>

 両横綱はともに白星。白鵬は遠藤を冷静に押し出して2連勝とし、34歳の誕生日を飾った。鶴竜は魁聖を寄り切り、連敗回避。大関昇進を狙う関脇貴景勝は錦木を一方的に押し出して2連勝。

 大関陣は高安が小結御嶽海を押し出し、豪栄道も新小結北勝富士を押し出して2連勝スタート。かど番の栃ノ心は妙義龍に押し出され、早くも初黒星を喫した。先場所初優勝の関脇玉鷲は大栄翔に押し倒され、1勝1敗となった。

   ◇

 自身の誕生日に、特別な意味が加わってから8年がたった。遠藤を押し出した白鵬は、白星を自らに贈り、被災地にささげた。「まだ(生活基盤が震災以前まで)復旧していない人がたくさんいる。(その中で勝って)ホッとしたという感じ。もう34歳かと思いますね」。月日の移ろいの早さを実感させられた。

 立ち合いで右を差そうとしたものの、脇を締められ圧力に押されかけた。それでも劣勢とみるやすぐにいなして遠藤を泳がせ、前に出てきたところで再びいなし押し出した。2012年以降、この日に本場所の土俵で相撲を取るのは4年ぶり5度目。「宿命というか、(被災地のために)やらないといけないことだと感じる」。5戦5勝と不敗を守ってみせた。

 得意の右四つだけでなく、少し不利な体勢からでも豪快に相手を投げ飛ばし全盛期を迎えていた26歳は、8年の歳月をへて、けがとの戦いも強いられるようになった。この日のように、力強さよりも、どうすれば負けないかを逆算したような熟練の取り口が目立つ。

 若手が台頭しつつある角界で、確実に忍び寄る衰えとどう向き合い、強い横綱としての姿を見せ続けられるか。「とにかくけがから遠ざかって、そういう1年にしたい」。1年後の特別な日に向け、新たな一歩を踏み出した。 (禰宜田功)

 

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