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【スポーツ】

吉田正「動く球」攻略 強化試合、1勝1敗 侍に新星輝く

第2戦で1回、先制の満塁本塁打を放つ吉田正=いずれも京セラドーム大阪で

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 日本代表「侍ジャパン」は9、10日に京セラドーム大阪で行われたメキシコ代表との強化試合を1勝1敗で終えた。11月のプレミア12、来夏の東京五輪を見据え、新戦力発掘の最後の機会と位置付け、あえて若手主体で臨んだ今季の初陣。稲葉監督が「収穫は多かった」と強調したように、主力を脅かしそうな選手が現れた。

 この2連戦で最も輝いたのは、間違いなく吉田正(オリックス)だ。第1戦は2安打1打点で代表デビューを飾ると、4番に座った第2戦は満塁本塁打を含め、5打点。第2戦の試合後、メキシコのフィロバ監督が「米国でプレーしているのか」と報道陣に質問するほど、存在感は際立っていた。

 稲葉監督の評価もうなぎ上り。吉田正は今回、外国人投手特有の速くて動く球を攻略するために「少しポイントを入れた(近づけた)」という。普段より球を手元まで引きつけ、中堅方向に打ち返す意識を徹底。動く球にどう対応するかという国際大会では常につきまとう課題を難なくクリア。指揮官は「打席の中で修正し、対応できる能力を持っている」とうなずいた。

 代表の外野手は主力の筒香(DeNA)、秋山(西武)がそろって米大リーグ挑戦の意思を表明しており、このオフにも移籍する可能性がある。そうなれば東京五輪の出場は困難になるだけに、吉田正の台頭は心強い。

◆左腕今永 直球威力

第1戦でメキシコ打線から4奪三振の好投を見せた今永

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 一方、投手陣では第1戦で先発し、2回無失点4奪三振の今永(DeNA)が光った。昨季は4勝11敗と苦しんだが、直球に本来の威力が戻り「期待以上」と建山投手コーチ。代表の先発候補は菅野(巨人)や千賀(ソフトバンク)、岸(楽天)ら豊富な右腕に比べ、左腕は手薄なだけに重宝しそうだ。

 他にも第1戦で2回無失点と好投した山岡(オリックス)や、第2戦でフォークボールを武器に2三振を奪った山本(同)も楽しみな存在。稲葉監督は「投手陣はそれぞれが持ち味を出してくれた」と手応えを深める。

 この強化試合ではベンチ入りの上限は28人だったが、東京五輪では24人になる見通しだ。果たして、今回選ばれた選手たちのうち何人が狭き門をくぐり抜けることができるか。代表生き残りへ。アピールの場となるペナントレースは29日に開幕する。 (中川耕平)

 

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