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【スポーツ】

怪物 覚醒の予感 「体動く」逸ノ城6連勝

遠藤(手前)を攻める逸ノ城

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◇大相撲春場所<6日目>

 大関昇進を狙う関脇貴景勝は魁聖を送り出し、連敗を免れて4勝2敗とした。横綱白鵬は錦木を寄り切って6連勝。横綱鶴竜は正代をはたき込んで5勝目を挙げた。

 大関陣は豪栄道が大栄翔に押し出され、初黒星を喫した。高安が妙義龍を押し出して1敗を守り、かど番の栃ノ心は小結御嶽海を上手投げで退け4勝目。関脇玉鷲は新小結北勝富士を押し出し、星を五分に戻した。勝ちっ放しは白鵬と平幕逸ノ城の2人となり、鶴竜、豪栄道、高安ら6人が1敗で追っている。

    ◇

 全勝力士が次々に消えていく中、着実に白星を重ねた。逸ノ城が新入幕の2014年秋場所以来となる初日から6連勝。「体が動いている」と充実の表情を浮かべた。

 立ち合いで当たって突き合い、また当たった瞬間だった。若干、遠藤の姿勢が前傾になったのを見逃さない。両手で後頭部を押さえ、はたき込んだ。「(遠藤の)頭が低かった」と冷静に過去6勝3敗と合口のいい相手を倒した。

 前日も阿武咲にはたき込みで勝つなど身長193センチ、体重226キロの巨体を生かした前に出る攻めができず「また、こういう流れになっちゃった」と反省も。ただ審判として勝利を見届けた師匠の湊親方(元幕内湊富士)は「動けているから決まる」と状態の良さを評した。

 好調の要因の一つが環境の変化だ。今年から春場所の部屋宿舎が、廃校になった小学校の校舎と敷地を再利用した宿泊施設に移転。教室などを改装した部屋は広く、冷蔵庫や洗面所、エアコンも完備。「めっちゃ、きれいで快適」と相撲に集中できている。

 5年前は幕下付け出しデビュー後、初日から6連勝した秋場所では13勝を挙げる快進撃。わずか所要5場所で関脇に昇進し「怪物」と呼ばれた。その後は増量による故障や減量が裏目に出たこともあったが、現在は体重について「気にしていない」と語る。

 土俵下で見届けた高田川審判長(元関脇安芸乃島)は「すごく不気味な存在」と優勝争いを占うキーマンになる可能性を示唆。先々場所で3歳年下の貴景勝が優勝し、同世代の若手も台頭している。賜杯への意欲を聞かれると「ある。やっぱり」と逸ノ城。25歳は再び脚光を浴びるべく、存在感を放ち続ける。

  (対比地貴浩)

 

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