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【スポーツ】

貴景勝、加速で6勝ターン

貴景勝(左)は遠藤を突き出しで下す

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◇大相撲春場所<8日目>

 横綱、大関陣は安泰。横綱白鵬は栃煌山を辛くも小手投げで退け、8連勝で勝ち越した。逸ノ城が初黒星を喫したため、単独首位に立った。ストレート勝ち越しは47度目で自身の最多記録を更新した。

 横綱鶴竜は新小結北勝富士を押し出して1敗を堅持。大関昇進を目指す関脇貴景勝は遠藤を突き出して6勝2敗で折り返した。大関陣は高安が正代を押し出し、豪栄道は関脇玉鷲を寄り切って、ともに1敗を保った。かど番の栃ノ心は5勝目を挙げた。

 白鵬を追う1敗は鶴竜、高安、豪栄道と平幕の逸ノ城、碧山の5人。十両は志摩ノ海が1敗で単独トップ。

◆大関とりへまずは及第点

 ここまでの今場所最多33本の懸賞がついた人気者同士の一番。その軍配は、ご当所で大関とりに挑戦中の貴景勝に上がった。遠藤を下して大喝采を浴び、まずは及第点の6勝で折り返した22歳。昨春は途中休場で地元のファンを裏切っただけに「相撲を取れることがありがたい」と喜びを口にした。

 文句なしの相撲内容だった。立ち合いから圧倒し、武器の突っ張りで一気に突き出した。昨年の名古屋場所で初対戦して敗れて以来の遠藤戦で快勝。土俵下で見届けた阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は「一切迷いがない」と評価。貴景勝自身は「たまたま」と相変わらず冷静だったが、「見に来ている人に感謝したい」とファンには感情がこもった。

 1年前の大阪では、右足を痛めて11日目から入門以来初めて休場し、地元ファンの声援に応えられなかった。だからこそ「(今年は)見に来て良かったと言ってもらいたい」。勝敗だけでなく取り口でも満足してもらえるよう突き押しに磨きをかける。

 大関昇進の重圧については「普通の場所と同じ」と淡々としている。以前には「意識してしまう。それを抑えて闘っていかないといけない」と語ったことも。後者が本音ならば、最も注目される大阪場所で、これまでは高まる緊張を自制できているのだろう。

 序盤で2敗しながら6日目から3連勝と上昇気流に乗ってきた。ただ、貴景勝は「関係ない。ここから6勝9敗もある」。気を引き締めながら、故郷の土俵が歓声に沸くイメージだけを膨らませる。 (対比地貴浩)

 

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