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【スポーツ】

一方的会見で責任論噴出 JOC竹田会長退任

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 <解説>

 竹田会長が退任を表明した後、あるJOC幹部は「政治に負けた」とつぶやいた。実績を評価して二〇二〇年までの続投を求めたJOCに対し、竹田会長と対立する大会組織委員会の関係者からイメージダウンを懸念する声が上がり始め、理事会の一週間ほど前からは責任を問う声が急速に強まったという。

 中でも大きな影響を及ぼしたのは「IOCも退任を促している」という国内外の報道だった。本人の意向にかかわらず、竹田外しの外堀が埋められ、退任への流れが加速していった。

 潮目が変わったのは招致疑惑を巡り、潔白を一方的に主張した一月十五日の記者会見だ。捜査中を理由に質疑を受け付けず、七分で終了。お粗末な釈明に対して、大会関係者から初めて責任論が浮上した。JOC幹部も「競技団体を統括するトップとして、あの会見は失敗。世論を含め風向きが変わった」と話す。

 実際、フランス司法当局の動きは読めず、もし、五輪前に起訴となれば、大会イメージを大きく悪化させ、準備に支障をきたす。開幕まで五百日を切った中でのトップの交代劇は異例で、選手への影響を問われた山下泰裕選手強化本部長は「分からない」と答えるにとどまった。

 招致疑惑について竹田会長はこの日も「お答えできない」とし、退任を決めても説明責任は果たしていない。ただ、オールジャパンを掲げて招致した以上、竹田会長一人に問題を押しつけて終わりでよいのか。組織全体として問題はなかったか。慎重に考えていく必要がある。 (森合正範)

 

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