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【スポーツ】

貴景勝昇進へ2桁王手 高安に白星連敗止めた

貴景勝(左)は高安を押し出しで破る

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◇大相撲春場所<13日目>

 横綱白鵬は大関豪栄道を寄り切り、13戦全勝で単独首位を守った。ただ一人1敗の平幕逸ノ城は小結御嶽海をはたき込み、優勝争いは2人に絞られた。14日目に白鵬が勝ち、逸ノ城が敗れれば白鵬の3場所ぶり42度目の優勝が決まる。豪栄道は3敗目で、御嶽海は負け越した。

 大関昇進が懸かる関脇貴景勝は大関高安を押し出して9勝目。昇進の目安とされる3場所合計33勝に到達した。高安は3敗目。横綱鶴竜はかど番の大関栃ノ心を寄り切って10勝目を挙げた。栃ノ心は7敗目。先場所優勝の関脇玉鷲は負け越し。

 十両は志摩ノ海が2敗で単独トップを保った。

      ◇

 貴景勝が、会心の相撲を取り戻した。「昨日、一昨日も負けていたから自分の中で感じるものがあって、それを発揮しようと思った」。11日目、12日目と白鵬、豪栄道にはね返され、この日も黒星となれば、大関昇進へ風向きが変わりかねない大一番。立ち合いは低く、迷いもなかった。

 高安の胸に頭から当たった。同時に右からおっつけ、左で押した。今場所は腰の重さが光る大関がいとも簡単に浮いた。2度、3度と突き放した。過去2勝6敗と苦手の天敵を寄せ付けず押し出した。「始まったら何も考えずにいけた」。無心で9勝目を挙げた。

 初優勝した昨年九州場所で13勝、今年の初場所で11勝を挙げ、この日で昇進の目安とされる「三役での直近3場所で33勝」に到達した。ただ、15日制が定着した1949年夏場所以降、大関に昇進した力士で、直前の場所の勝ち星が1桁だった例はない。

 目安はあくまで目安。例外もある。番付編成を担う審判部の阿武松部長(元関脇益荒雄)は「あと2日見ないと分からない」と言うにとどめた。審判部を納得させるためにも、勝ち星を2桁に乗せたい。土俵下で見届けた藤島審判長(元大関武双山)は「横綱大関が相手とはいえ、今日負けたら3連敗。気持ちも難しくなってくる。良かった」と心理面での影響に言及した。

 14日目は優勝の可能性を残す逸ノ城と当たり、千秋楽はかど番大関栃ノ心との対戦が予想される。一つ壁を越えたと思ったらすぐに違う壁が立ちはだかり息の抜けない状況が続く。「欲が出ちゃったら終わり。(そういうことは)千秋楽を終えて考えたい」。いよいよ最終盤。最高の内容で2桁勝利に王手をかけた。 (禰宜田功)

 

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