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【スポーツ】

羽生、届かず銀 復帰戦 4回転−3回転半成功

男子フリーで演技する羽生結弦。銀メダルを獲得した=さいたまスーパーアリーナで

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◇世界選手権

 世界選手権最終日は23日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで行われ、男子はショートプログラム(SP)で3位につけた冬季五輪2連覇の羽生結弦(ANA)がフリー2位の206・10点をマークし、合計300・97点で銀メダルを獲得した。

 羽生は4回転サルコーが回転不足になったが、国際スケート連盟(ISU)公認大会で世界初の4回転トーループ−トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功した。SP6位の宇野昌磨(トヨタ自動車)はフリー4位の合計270・32点で4位となった。日本勢は来年の出場枠で最大3枠を確保した。

 ネーサン・チェン(米国)がSPに続いてフリーも1位の216・02点をマークし、合計323・42点で2連覇。3種類計4度の4回転を決めたフリー、合計の得点は現行ルールの世界最高となった。田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)は合計238・40点で14位。

 アイスダンスは平昌五輪銀メダルのガブリエラ・パパダキス、ギヨーム・シゼロン組(フランス)がリズムダンス(RD)、フリーともに1位の合計222・65点で世界最高得点を更新し、2年連続4度目の優勝。

   ◇

 演技を終えた羽生は口角を上げ、にやりと笑った。フリーで初の200点越え。だが、直後のチェンがさらにそれを上回り、3度目の世界王者の座を逃した。頂上決戦に敗れ「完全に実力不足。とにかく強くなりたい」と悔しさをにじませた。

 SP首位のチェンとは12・53点差。たとえ困難な道のりだとしても、最善を尽くすのが五輪王者の誇り。逆転へ一つのミスも許されない状況で、冒頭の4回転ループに全神経を集中させた。

 平昌五輪では回避したが、今回は「跳ばないといけない使命感が強い」と語っていたジャンプ。踏み切りから着氷まで流れるように成功し、出来栄え点で3・45点の加点をもらう美しさだった。これで一気に流れをつかんだ。4回転ループに続く4回転サルコーは回転不足となったが、残りは全て美しく着氷。圧巻だったのは、4回転トーループ−トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)。世界でただ1人跳べる連続ジャンプを見事に決め、会場の熱気は最高潮に達した。

 「今までで一番強い状態にできた」と手応えを語った一方で、SPの出遅れが響いた上、フリーで4回転ルッツを決めたチェンとの得点差は開いた。完治していない右足首のけがの影響は「ない」と否定するが、4カ月ぶりの復帰戦でジャンプはまだ手探り。「ジャンプが跳べないと話にならない。種類を含めてしっかり戻していきたい」と王座奪還を誓った。 (平井良信)

 

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