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【スポーツ】

与田竜、ぶれず初勝利 投打に采配ズバリ

初勝利を挙げ、中日ナインを迎える与田監督(右端)=横浜で

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◇中日9−1DeNA

 中日が7長打を含む14安打で大勝。三回は平田の二塁打で先制し、四回も堂上、高橋、大野奨の適時二塁打で3点を加えた。六回も4安打を集中して4点。山井は5回1失点で勝利。DeNAは京山が崩れ、打線も4安打止まりだった。

 試合を締めた鈴木博から勝利投手の山井を経由したウイニングボールが、与田監督に手渡された。「これは僕のもの。死ぬ時、棺おけに入れてもらう」と破顔一笑だ。

 大敗の船出から一夜明け。「迷わないこと」。決断し、責任を負う。役目を肝に銘じ、決してぶれなかった。貫くのは是々非々の姿勢。前夜は1得点に終わった打線にも、ほぼ手を加えず。開幕初先発だった堂上、阿部はそのまま起用。信じて、待った。

 ただ、捕手の加藤だけは大野奨に代えた。「先発した山井とのことも考えて。状態も良かったので」と伊東ヘッドコーチが説明した。

 いずれにしても与田監督は「コーチと相談して」と強調。信頼する首脳陣と練った用兵で雪辱戦に臨み、奏功する。堂上は貴重な追加点をたたき出し、阿部も1安打1打点。大野奨は山井を好リード。バットも火を噴いた。

 そして六回。1失点だった山井に好機で打席が回ると、迷わず代打に福田を送った。前夜も5回無失点の笠原に代打。やや早い継投が、結果的に裏目と出た。それでも「きのう失点はしたが、オープン戦の状態を含めて、リリーフはしっかりしているという判断」と勝負手を指すと、福田が2点二塁打。勝利への筋道をくっきり刻んだ。

 選手を信じ、コーチを信じ、そして己を信じた采配。まさに、信は力なり。「汗だく。すごく緊張していたから。素直にうれしい」。初勝利をかみしめる大きな背中が、揺れた。 (高橋隆太郎)

 

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