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【スポーツ】

<センバツ高校野球>習志野、きょう決勝

習志野−明豊 3回表習志野2死一、三塁、打者桜井のとき、重盗を決めてホームインする三走根本(中)=甲子園で

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◇習志野6−4明豊

 選抜高校野球大会第10日は2日、甲子園球場で準決勝が行われ、習志野(千葉)と東邦(愛知)が決勝に勝ち進んだ。夏に2度全国制覇している習志野は春は初の決勝進出。東邦は優勝した1989年以来、30年ぶりの決勝進出で、単独最多5度目の頂点を目指す。

 習志野は明豊(大分)に6−4で逆転勝ち。3点を追う三回に2点、七回に1点を挙げて同点。八回に桜井のソロ本塁打などで3点を勝ち越した。千葉県勢の決勝進出は、95年に準優勝した銚子商以来、24年ぶりで、勝てば初制覇。公立校の決勝進出は、2016年の高松商(香川)以来。

 東邦は明石商(兵庫)に4−2で競り勝った。0−0で迎えた七回に吉納が3点本塁打を放ち、均衡を破った。石川が2失点完投。愛知県勢の決勝進出は05年に優勝した愛工大名電以来、14年ぶり。

◆逆転呼んだ重盗

 いきなり背負った3点のビハインドをきれいにひっくり返した。3試合連続の逆転勝ち。2試合ぶりにグラウンドに戻った根本が、全身を黒くして胸を張った。「泥くさく塁に出ればいいという気持ちがプレーにつながった」。三回にユニホームを汚しながら走り回って奪った最初の1点が、劣勢をはね返す流れを生んだ。

 遊撃への打球で頭から一塁に飛び込んで内野安打とし、さらに敵失で二塁へ進んだ。2回戦で死球を受けて右足を痛めてプレーから離れた。「チームに迷惑をかけた」という思いを抱えて、この日は「何としても勢いを生みたかった」。塁上でもひたむきにチームを引っ張った。

 2死一、三塁で角田が二盗を仕掛ける。三走の根本には捕手の手から球が離れる瞬間が勝負だった。「送球が高い。いける」。高い分だけ内野手がもたつけば、返球より早く本塁を陥れられるという判断。迷いなくスタートを切り、捕手のタッチより一瞬早くベースに足を滑らせた。

 重盗で1点を返してからさらに桜井の適時打で生還した角田は「1点差になって、終盤に自分たちの持ち味が出せると思った」。相次ぐ逆転勝ちで深めてきた確信で明豊をのみ込んだ。大音量の応援に押されるように、終盤の猛攻で逆転した。

 竹縄主将が明かす。「大会前は正直、不安でしかなかった。もし1回戦で勝てても、次がと思っていた」。前評判の高かった星稜との2回戦におびえていたナインが、いまは想像もしていなかった力を宿している。「今まで通り、先制点を取られても落ち着いてやれば、必ず結果が出る」と竹縄主将。自信を胸に臨む決勝戦も、最後まで泥くさく戦い抜く。 (海老名徳馬)

 

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