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【スポーツ】

松元、男子200自、連覇  入江は6年連続、男子100背 競泳日本選手権

男子200メートル自由形で優勝し、ガッツポーズする松元克央=東京辰巳国際水泳場で

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 世界選手権(7月・韓国)代表選考会を兼ねた日本選手権第3日は4日、東京辰巳国際水泳場で行われ、男子200メートル自由形は松元克央(セントラルスポーツ)が派遣標準記録を突破する1分45秒63で2連覇し、代表に決まった。

 男子100メートル背泳ぎは入江陵介(イトマン東進)が53秒53で6年連続8度目、女子100メートル背泳ぎは酒井夏海(スウィン美園)が59秒98で3年ぶり2度目の優勝。女子200メートル自由形は白井璃緒(東洋大)が1分57秒16で初制覇したが、いずれも派遣標準記録には届かなかった。

 女子100メートル平泳ぎも派遣標準記録突破者が出ず、関口美咲(木下グループ)が1分7秒70で1位、鈴木聡美(ミキハウス)が2位だった。

◆松元、逆転で代表内定

 最初の50メートルを2番手でターンする。焦るはずはなく、これは松元の想定通り。「いつもより落ち着いて入って、一気に上げる」。100メートルでトップに立つと、加速を止めない。自己ベストを0秒29更新し、連覇を達成した。

 活躍した昨夏のアジア大会後、ずっと右肩の痛みに苦しんだ。リハビリ中心の日々は半年間続いた。故障の要因の一つになったのは、水をかく際に利き腕の右手を使いすぎていた点にあった。右腕に頼らない泳ぎに変えた場合、推進力をどうやって補うか。松元の結論は「脚を強化する」。リハビリ中、地道に下半身の強化に取り組んできた。

 その成果が泳ぎに現れていた。強いキックを打てるようになったことで、水中での姿勢が安定した。自らも「楽に速く進んでる感じがある」と手応えに笑顔を浮かべる。

 男子では今大会1人目の代表内定。とはいえ五輪や世界選手権の決勝進出に必要なタイムとして、日本水連が設定した派遣標準1の記録には、まだ0秒4も及ばない。ただ、リハビリで周囲よりシーズンインが遅れ、不安を抱えながら臨んだ大会での好記録は、確かな自信にもなる。「万全な状態で練習を積んでいけば、世界と戦えると思う」。言葉通りに、飛躍してみせる。 (多園尚樹)

◆入江、まさか 代表逃す

男子100メートル背泳ぎで優勝した入江陵介

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 6連覇にも、喜びがわき上がるはずはない。入江は電光掲示板を確認し、首をかしげた。世界選手権の代表内定を逃したが、失敗した原因は分かっている。「前半、欲張りすぎた」とばつが悪そうに照れ笑いを浮かべた。

 真意は、前半から飛ばしすぎて後半の伸びを欠いたということ。これまでは先行型の古賀淳也(第一三共)がおり、自らは落ち着いて追い掛けるレースを展開できたが、今大会は古賀がドーピング違反による資格停止で不在。格下ばかりのレースとなり、「変に前半から引き離そうとしてしまった」と振り返る。

 得意の200メートルがまだ残っている。「持ち味である大きな泳ぎをすること。あとは、決勝で欲張らないことですね」。平常心で、世界への切符を確保する。 

  (多園尚樹)

 

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