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【スポーツ】

国民栄誉賞3度目辞退 「イチローなりの考え」王さん尊重

イチローさん=ゲッティ・共同

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 代理人を通じて国民栄誉賞を辞退する意向を日本政府に伝えたことが明らかになったイチローさん(45)=本名鈴木一朗=について、プロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長は五日、「現役を辞めたからと思って日本政府も打診したんだろうけど、彼なりの考えがあるんだろうから」と、三度目となった辞退の決断を尊重した。

 イチローさんは日米通算四千三百六十七安打など数々の大記録を打ち立てて引退したばかりで、「今回こそは」との期待も高かった。一九七七年に政府が創設した国民栄誉賞を受賞した王会長は「辞退はしているけれど、もうみんなはそういう思いで見ているからね」と、国民的英雄をたたえた。

 イチローさんへの最初の打診は二〇〇一年だった。プロ野球オリックスから大リーグのマリナーズに移籍し、リーグ最優秀選手(MVP)、新人王、首位打者、盗塁王に輝いた。当時のイチローさんは「まだ若いので、できれば辞退したい」と政府に伝えた。

 二度目はシーズン最多安打のメジャー記録を八十四年ぶりに塗り替えた〇四年。この時は謝意を示した上で「野球生活を終え、本当にやり切った時に、もし頂けるならば大変ありがたい」とした。

 今回の理由は「人生の幕を下ろした時に頂けるよう励みます」だった。

 イチローさんは三月二十一日に東京ドームで行われたアスレチックス戦後に引退表明した。今後は、マリナーズが球団での何らかの役職を用意する方針だが、具体的には決まっていない。一方、日本人初となる米国野球殿堂入りは確実な見通し。

 

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