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【スポーツ】

大橋が3連覇 日本選手権・女子400個メ

女子400メートル個人メドレーで優勝し、表彰式で笑顔を見せる大橋悠依=東京辰巳国際水泳場で

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 世界選手権(7月・韓国)代表選考会を兼ねた日本選手権最終日は8日、東京辰巳国際水泳場で行われ、400メートル個人メドレーの男子は瀬戸大也(ANA)が4分9秒98で2年ぶりに制し、200メートル個人メドレー、200メートルバタフライと合わせた3冠に輝いた。女子は大橋悠依(イトマン東進)が4分33秒02で3連覇。ともに派遣標準記録を突破して代表に決まった。

 男子100メートルバタフライは水沼尚輝(新潟医療福祉大職)が51秒43で派遣標準を切り、初の代表権を獲得した。

 男子50メートル自由形は塩浦慎理(イトマン東進)が21秒73で2年ぶり5度目の優勝。同50メートル背泳ぎは入江陵介(イトマン東進)が24秒95で勝ち、自身初の背泳ぎ3冠に輝いた。女子200メートル背泳ぎは白井璃緒(東洋大)が2分9秒58で、200メートル自由形に続く優勝を果たしたが、いずれも派遣標準に届かなかった。

◆楽しむ気持ち「取り戻す」

 プールサイドに膝をついたまま、大橋はしばらく動けない。「しんどすぎて、あんまり何も考えられなかった」。400メートル個人メドレー。世界選手権への派遣標準記録は突破したものの、泳ぎは伸びを欠き、自身の日本記録より2秒以上遅いタイムに物足りなさが募った。

 初日の200メートル個人メドレーで生じた不安が全てを狂わせた。大会には自らの日本記録を更新できるくらいの自信を持って臨んだが、「イメージした動きが水の中でできなかった」。感覚と実際の泳ぎのずれに戸惑った。

 その思いを抱いたまま最終日を迎えた。決勝前は派遣記録にさえ、届かないのではと想像したほど。それだけに、平凡な記録にも「よくがんばったなとすら思っている」と苦笑いを浮かべた。

 感覚のずれに苦しみ、気持ちを切り替えられなかった要因。一つには、過度な責任感と自らへの期待がある。2017年世界選手権で銀メダルを獲得して以来、立場はがらりと変わった。さらに池江璃花子(ルネサンス)が不在になり、日本女子を引っ張る決意を強めた。だからこそ、不安や迷いをなかなか周囲に打ち明けられないでいた。

 レースを終え、気付いたことがあるという。それは世界に飛び出す以前の自分。「すごく水泳が楽しくてやっていた。そういう気持ちに少しでも戻したい」。苦しみ続けた今大会の、何よりの収穫だ。 (多園尚樹)

 

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