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【スポーツ】

紀平、華麗にSP1位 日本2位発進 米国首位

女子SPで演技する紀平梨花

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◇世界国別対抗戦

 世界国別対抗戦は11日、福岡市のマリンメッセ福岡で開幕し、日本は女子ショートプログラム(SP)で16歳の紀平梨花(関大KFSC)が冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、自身が持つ現行ルールの世界最高を1・46点更新する83・97点を出して1位となった。坂本花織(シスメックス)が76・95点で3位。

 男子SPで宇野昌磨(トヨタ自動車)が92・78点で3位、田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)が89・05点で4位。アイスダンスのリズムダンス(RD)で小松原美里(倉敷FSC)ティム・コレト(米国)組が60・93点で6位だった。

 初日を終えた順位点の合計で2連覇を目指す日本は48点で2位。男子で世界選手権2連覇のネーサン・チェン(米国)が1位だった米国が50点で首位発進した。6カ国が参加し、男女各2人、ペアとアイスダンス各1組の順位ごとに与えられる得点の合計で争われる。

 トリプルアクセルが代名詞として板についてきた紀平だが、SPに限ってはそうでもない。今季は9戦して成功は2度だけと苦手意識すらあった。「今回はSP」と今季の最終戦でしっかり決めることが、来季の飛躍のカギになると分かっていた。

 直前の6分間練習で何度か大技を試したが、靴がどうもしっくりこない。だが、これまでも演技前にあたふたして失敗につながった過去の経験をここで生かした。順番を待つ間、「少し緩かった」と足首を固定するテープをきつく巻き直した。「ぎりぎりセーフ」。不安を取り除いた時点で成功の道筋は描けていた。

 踏み切りから着氷まで流れるように決めた3回転半は、出来栄え点(GOE)で2・86点の加点をもらう美しさ。「今までの試合で一番いいアクセルが跳べた」。会心の出来で勢いに乗ると、残り二つのジャンプも難なくまとめ、昨年12月のGPファイナルで自らが出したSP世界最高点を更新。演技後は両腕で派手にガッツポーズ。無邪気にリンク上で跳びはねた。

 3月の世界選手権で4位となり、国際大会の連勝は6で止まったが、世界選手権1位のザギトワ、3位のメドベージェワ(ともにロシア)が不在の大会で存在感は別格。残すは今季を締めくくるフリーで2本の3回転半をそろえること。「最後は笑顔で終わりたい」と気合を入れた。 (平井良信)

 

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