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【スポーツ】

鈴木、日本新V 50キロ競歩日本選手権

男子50キロ競歩日本記録を更新する3時間39分7秒で優勝した鈴木=石川県輪島市で

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 世界選手権(9〜10月・ドーハ)代表選考会を兼ねた日本選手権50キロ競歩は14日、石川県輪島市の日本陸連公認コースで行われ、男子は20キロの世界記録を持つ鈴木雄介(富士通)が3時間39分7秒の日本新記録で初優勝した。昨年10月に野田明宏(自衛隊)が出した記録を40秒更新した。リオデジャネイロ五輪銅メダルの荒井広宙(富士通)は4位。

 鈴木は日本陸連が定めた3時間45分0秒の派遣設定記録を突破して代表入りの条件を満たしたが、従来より遅い世界選手権の開催時期や20キロとの兼ね合いなどで出場については明言を避けた。

 川野将虎(東洋大)が17秒差の2位、丸尾知司(愛知製鋼)が3位。17年世界選手権3位の小林快(新潟アルビレックス)は5位に終わった。オープン種目の女子は渕瀬真寿美(建装工業)が4時間19分56秒の日本新記録で制した。

◆「初」挑戦 速さで攻略

 誰がこの結末を予想しただろうか。鈴木は練習の一環として50キロに出場したことはあったが、事実上の初挑戦。「第一の目標は歩き切る。東京五輪へ向け、試しのレースができればいい」と思っていたというが、国際大会のメダリストらに圧勝。日本記録も更新し、「手応えを感じた。50キロの才能があったんだな」とほおを緩めた。

 35キロすぎ、序盤からハイペースの松永(富士通)が途中棄権。先頭集団は5人になった。鈴木と川野が引っ張り、すぐ後ろに荒井ら3人。37キロで鈴木が仕掛けた。「世界一美しい」と呼ばれる滑らかなフォームで速度を上げた。

 37〜38キロは最速ラップとなる1キロ4分4秒。20キロの世界記録保持者ならではのスピードを見せつけた。「50キロの専門選手は付いて来られなかったが、僕の中ではまだ余裕があった」。勝負どころで一気のスパート。集団を突き放し、39キロ以降は独走態勢。数年前から定期的に40キロの練習を積むなど、スタミナに不安はなかった。長丁場をスピードで押し切った。31歳の鈴木が見せた新境地。「これからもっと上げていける。20キロか50キロ、東京五輪では何が何でも金メダルを取りたい」。言葉に力がこもった。 (森合正範)

 

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