東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

卓球世界選手権 疑惑の判定ビデオ導入要請

優勝した中国ペア(手前2人)と、女子ダブルスで2位となり暗い表情の伊藤(左から2人目)、早田組=ブダペストで(内山田正夫撮影)

写真

 【ブダペスト=共同】世界選手権個人戦女子ダブルス決勝は28日、当地で行われ、伊藤美誠(スターツ)早田ひな(日本生命)組は中国ペアに2−4で逆転負けし、準優勝だった。ゲームカウント2−2からの第5ゲームで判定を不服として主審に訴えたが受け入れられず、関係者によると日本協会は藤重貞慶会長名で国際連盟(ITTF)に抗議文を提出し、ビデオ判定の導入を要望した。

 第5ゲームの9−9から日本ペアが得点したかと思われたが、早田のサーブがネットに触れていたとして再プレーになり、結果的にこのゲームを落とした。続くゲームも奪われて日本勢52年ぶりの金メダルを逃した。2位は48年ぶり。

 日本協会は審判の質の向上を求め、試合の映像も提出したという。ITTF関係者によると、主審はマレーシア人で副審はスウェーデン人だった。伊藤は「絶対に違うと思ったし、審判にも言ったがビデオも見てくれなかった」、早田は「(サーブの)軌道も変わらず、相手もミスしたという表情をした」と話していた。

 テニスでは選手がビデオ判定を求める「チャレンジ制度」を採用しており、サッカーではゴールやPKの判定でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)導入が進んでいる。

◆大会総括 銀2、銅1 男女単は8強止まり 「中国に少し離された」

 今大会で日本勢のメダル総数は銀2、銅1の計3個。いずれもダブルス種目での獲得で、シングルスでは8強入りが最高だった。東京五輪を控える中、あらためて突きつけられた中国の壁。重圧がかかる局面での精神面の強さを身に付ける課題も残った。

 女子ではシングルス5人のうち、平野美宇(日本生命)と加藤美優(日本ペイントホールディングス)が8強に進出。この2人を含め、4人が中国選手に力負けした。前回銅メダルの平野は準々決勝でリオデジャネイロ五輪女王の丁寧と対戦。3大会連続で同じ相手が立ちはだかり「さらに一段階自分が上がらないと勝てない」とかみしめた。

 中国は練習段階から雰囲気が違った。中国選手への勝率が日本勢の中で高い伊藤美誠への対策として、伊藤が使うラバーや戦型の選手を練習相手として現地に複数同行させ、綿密に打ち込むなど隙がなかった。その伊藤は3回戦で次世代エース候補の孫穎莎に敗れた。

 日本が中国を追う筆頭候補に変わりないが、馬場美香監督はその距離感について「並行もしくは昨年少し追いついたところが少し離された」と実感をこめて言う。ダブルスでも決勝で伊藤、早田ひな組が中国ペアを追い詰めながら、あと一歩及ばなかった。馬場監督は「どう強化するか考え、東京五輪を迎えたい」と述べた。

 一方、男子シングルスの8強入りは丹羽孝希(スヴェンソン)の1人。「プレッシャーがすごかった」と日本男子40年ぶりのメダルがかかった正念場で踏ん張れず、梁靖崑(中国)とのフルゲームの勝負を落とした。

 丹羽以外の8強進出者は、中国の3人がトップで韓国が2人。欧州勢も2人いる。特に韓国選手には4回戦までに張本智和(木下グループ)と水谷隼(同)が敗れた。宮崎義仁強化本部長は「もしかしたら日本より韓国のほうが現時点では強い。日本が中国に対抗する1番手だというのはおこがましい感じがする」と結果を受け止めた。(ブダペスト・磯部旭弘)

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報