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【スポーツ】

フィギュアスケート・紀平、来季へ意気込み 「4回転完成させる」

インタビューに応じる紀平梨花

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 グランプリ(GP)ファイナル女子で初出場優勝を成し遂げ、鮮烈なシニアデビューを果たした16歳の紀平梨花(関大KFSC)が共同通信のインタビューに応じ、終了したシーズンの収穫や課題、令和で迎える来季への思いなどを語った。

 −世界国別対抗戦を除く国際大会7戦で6勝と強さを見せた。

 「長かった。初のシニアでどれも重要な試合と捉えていて、たまたま優勝できたというふうになっては駄目なので、頭をフル回転させて気合を入れっぱなしだった。全力を尽くせたし、全てが意味のある試合だった」

 −トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が代名詞となった。

 「3回転半はコンマ1秒もないくらいの踏み切りのタイミングの違いで決まる。左足で踏み切る瞬間、エッジ(刃)と氷がすれる『シュッ』という音がしたら回転軸がまっすぐにつくれる。靴によっても氷によっても感覚が違うので、会場でどれだけこつをつかめるかが重要だった」

 −日本勢でGPファイナルの初出場優勝は3回転半を跳んだ2005年の浅田真央以来。

 「遠い存在だったけど、アクセルを頑張ってほしいというコメントをしているのを見て『あの真央ちゃんが』という気持ちで本当にうれしい。それを見て頑張れた」

 −世界選手権は4位だった。

 「みんなピークを持ってきているなと感じた。私は何とかその日、その瞬間を乗り切ろうという感じ。もっと自分の体の状態を理解するようにしたい。休みも入れて疲れを取り、来季はピークを持っていきたい」

 −オフの取り組み。

 「4回転ジャンプをシーズンが始まる前に完成させたい。そのために体幹だけでなく、下半身のトレーニングも始めたい。4回転で先に挑む可能性はサルコーが85%でトーループが15%。来季はフリーで4回転を1本、トリプルアクセルを演技前半に1本、後半に1本入れることができたら」

 −4回転を跳ぶために参考としているのは。

 「理想で見本は(男子で冬季五輪2連覇の)羽生結弦選手のきれいなジャンプ。流れがあって無駄な力を入れずに跳んでいる。それが一番の技術。(羽生にジャンプを教える)ジスラン・ブリアン・コーチも動画を見せてくれるのでイメージはつくれている」

 −来季は4回転を跳ぶジュニアのロシア勢がシニアに上がる。

 「(自分がジュニアだった)昨季は『勝てないな』という感じだった。でも、私もシニアで頑張ってきた。努力を積み重ねて壁を何とか乗り越えられるようにしたい」

 −22年北京五輪で金メダルに挑む令和時代へ。

 「令和になるけど、自分のスケートは変わらず同じことをし続けるだけ。挑戦するけど、安定させないと。今までとやっていることを変えたらあかんやんって思う」

<きひら・りか> 5歳でスケートを始め、2016年に国際スケート連盟(ISU)公認大会で初めてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功。17年にジュニアGPファイナルで女子としては世界初の3回転半−3回転トーループを決めた。シニアデビューの今季はGPファイナルと四大陸選手権で初出場優勝、世界選手権で4位。関大KFSC、ネット通信制N高2年。154センチ。16歳。兵庫県出身。

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