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【スポーツ】

貴景勝、試練 天敵・御嶽海下すも右膝負傷

御嶽海(左)を寄り切りで下し、足を気にする貴景勝

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◇大相撲夏場所<4日目>

 新大関の貴景勝は小結御嶽海を寄り切り、連敗を免れて3勝目を挙げた。だがこの一番で右膝を負傷した。一人横綱の鶴竜は遠藤を押し出して4連勝。

 他の2大関は豪栄道が琴奨菊を上手投げで退けて3勝目。高安は北勝富士を突き出し星を五分に戻した。1場所での大関復帰を狙う関脇栃ノ心は玉鷲を寄り切って4戦全勝。関脇逸ノ城は隠岐の海を寄り切って2勝2敗とした。

 勝ちっ放しは鶴竜、栃ノ心、平幕の朝乃山の3人となった。

     ◇

 苦手としていた御嶽海を寄り切るやいなや、貴景勝は顔をしかめ右手を右膝に当て、腰をかがめるようなしぐさをした。右足を引きずりながら花道を引き揚げ、支度部屋に戻ると氷で右膝の内側を入念に冷やした。

 取り囲んだ報道陣から膝の状態を問われると「大丈夫。痛めてない」と平静を装いはした。だが、駐車場へ向かう階段を一段一段、かばいながら下りる姿からも、右膝を痛めたことは明らかだった。

 昨年の名古屋場所から5連敗していた相手。立ち合いで押し込み、左からはずで押し、相手の上体を起こしたが勝負はつけられず、そのままもろ差しになった。突き押しが身上の貴景勝。組み合うのは意図した形ではないものの「(相手に優位な)体勢をつくられないように意識した」。右を巻き替えられないことを心掛け、慎重に寄り切った。

 八角理事長(元横綱北勝海)が「全部押し相撲でいい相撲は無理。今日みたいな日もある、そこをどう乗り切っていくか」と語ったように、珍しい取り口と決まり手。新大関は「ちゃんと(胸を合わせ)寄り切ったのは初めてじゃないかな。勝つことが何より」と振り返った。

 前日、北勝富士に敗れたばかり。「それはすごく考えた。2連敗すると3連敗もするし、こけちゃいけないなと」。不得手な形ながら、天敵からたぐり寄せた白星。勢いに乗れるはずだが、落とし穴が待っていた。もろ差しになり、相手の体重を受け止める形になって膝に負担がかかったとみられる。

 入念な準備運動を怠らず常々、「けがをしたら終わり」と語り、負傷は最も恐れていたこと。新大関に試練が訪れた。 (禰宜田功)

 

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