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【スポーツ】

貴景勝、試練の再出場 きょう碧山戦

貴景勝

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 右膝負傷で大相撲夏場所5日目から途中休場した東大関貴景勝(22)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、千賀ノ浦部屋=が8日目の19日から再出場することが18日、決まった。8日目に小結碧山戦が組まれた。大関以上の再出場は珍しく、2003年初場所の横綱貴乃花以来。令和初の場所で注目の新大関が戻ってくる。

 師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)によると、17日深夜に本人から申し出があり、屈伸運動などで膝の状態を確認。休場直後は再出場を否定していた千賀ノ浦親方は「無理をして、我慢してやっている表情ではなかった」と説明した。治療によって患部の腫れは引き、歩行にも支障はなかったという。

 一方でけがの悪化が懸念される。師匠は「大関が出たり休んだりするのは本当はいけないが、また痛みが走ったら休ませる」と再び休場する可能性にも言及した。東京開催場所の責任者、尾車事業部長(元大関琴風)も「出てくる勇気はすごいが、完治しているということはあり得ない。吉と出るか、凶と出るかだ」と心配顔だった。八角理事長(元横綱北勝海)はノーコメントだった。

 貴景勝は3勝目を挙げた4日目の小結御嶽海戦で負傷。「右膝関節内側側副靱帯(じんたい)損傷にて、今後約3週間の加療を要する見込み」と診断された。7日目の18日まで休場となり、3勝2敗2休。勝ち越すには8日目からの8日間で5勝が必要で、負け越せば7月の名古屋場所はかど番で迎える。

◆目指す勝ち越し けがの悪化懸念

 大関では1951年1月の春場所の汐ノ海以来68年ぶりの再出場という大きな決断を下した貴景勝。昇進してすぐのかど番を避けたい思いからだろうが、苦難が待ち受けるのは間違いない。

 千賀ノ浦親方によると、貴景勝は17日夜、痛めた右膝の腫れを抑える注射を打ち、磁気共鳴画像装置(MRI)検査で半月板に問題がないのも確認。「普通に歩いていたし、そんきょもできた」という。

 だが、再出場に否定的な声も多い。横綱審議委員会の元委員長で整形外科医の守屋秀繁氏(千葉大名誉教授)は、重傷の可能性を指摘し「3週間はかかる」とみる。けがの悪化も心配し、「一般論として、(痛めたのが)内側の靱帯だけでも3、4日で出てくるのは間違いだと思う」と厳しい見方を示した。

 勝ち越しにはあと5勝が必要。横綱、大関との対戦が3番、大関復帰を目指してここまで絶好調の栃ノ心との一番も待つ。8日目は体重193キロの巨漢、小結碧山との一番が組まれ、膝への負担が気にかかる。

 手負いの身には難敵が居並ぶが、大関は看板力士だけに、阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は「出るからには、いい相撲を取らないと」。試練の8日間が始まる。 (対比地貴浩)

 

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