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【スポーツ】

女子W杯あす開幕 なでしこ、2大会ぶり歓喜へ出陣

調整する長谷川(中央)ら=パリ近郊で(共同)

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 女子のワールドカップ(W杯)フランス大会は7日(日本時間8日)に開幕する。1次リーグD組の日本代表「なでしこジャパン」は10日午後6時(同11日午前1時)からアルゼンチンとの初戦に臨む。今月2日の国際親善試合ではスペインに1−1で引き分け、W杯前最後の実戦を終えた。2大会ぶりの優勝を目指す日本の勝機を探った。(上條憲也)

 高倉監督就任後の約3年間で、日本は今大会出場24チームのうち15チームと親善試合など計32試合を戦い、12勝7分け13敗。だが、今年3月時の国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで10位以内との20試合に限ると、3勝5分け12敗と大きく負け越す。ほとんどが体格に優れる欧米勢。日本が優勝を目指す上で避けて通れない相手だ。

 第1戦のアルゼンチン、第2戦のW杯初出場となるスコットランドとは、ともに初顔合わせだが、実力では日本が上。1次リーグ突破を確実にした上で、実力上位のイングランドとの第3戦を迎え、1位通過の可能性を探りたい。1位で通過すれば準決勝まで各組1位とは当たらないが、2位通過の場合は、強国のカナダやオランダのいるE組1位と8強入りを懸けて戦う。大会規定上は3位でも成績次第で通過できるが、強豪ドイツの入るB組1位が決勝トーナメント初戦の相手となる。

 日本はドイツなどとの親善試合で、相手のサイド攻撃から失点を重ねてきた。高倉監督は「中を詰めるのか、クロスを上げさせないのか。その共通意識で防げる」とみて組織的な守備を再整備。サイドを突破される前に芽を摘む。それでも破られたら、相手にプレッシャーをかける役割などを再確認してきた。

 サイドバックの清水(日テレ)は「(パスコースや動きを)限定するために、ニア(ボールのあるサイド)に人を戻したり工夫はしている」。センターバックの南(浦和)は「ボランチ(守備的MF)がしっかり戻っていれば、センターバックがもっとサイドバックのカバーにいく」。1対1ではフィジカルで劣る分、ゴール前の競り合いも含め選手個々が連係しながら対応する姿勢が求められる。

 攻撃陣も課題を抱える。先日のスペイン戦では、終盤に左サイドの崩しからゴール前に飛び込んだ菅沢(浦和)が決めた1点のみ。敵陣でボールを奪い連動して攻め込む場面もあったが、圧力を受けると日本の特長であるパスワークにミスが相次いだ。

 今春の海外遠征でイングランドやフランスなどに敗れた時、長谷川(日テレ)は「遠征では自分たちのやりたいことを試している」と割り切っていた。高倉監督も「後ろ向きには戦いたくない」と、格上相手でも守備的な戦いは視野にない。中盤のつなぎで推進力を生み出しゴールを狙うのが日本のスタイル。だが、安易にボールを失うと一転、ピンチを招く。パスワークでのミスが致命傷にならないよう慎重かつ大胆に攻めたい。

 2016年6月以降、高倉監督が指揮した全44試合の得点者のうち、岩渕(INAC神戸)と横山(長野)、今大会メンバーから外れた田中(日テレ)のFW3人がチーム最多の13得点ずつを挙げてきた。ただ、5月に膝を痛めた岩渕はスペイン戦では出番なし。昨春に右膝を負傷した大黒柱の阪口(日テレ)も試合に出ていないなど、万全のチーム状態とはいえない。

 直近2大会ともに決勝に進んだ日本への注目度は高い。高倉監督は「世界から受けるリスペクトは自分たちが思う以上に高いが、それも大事にしながら、静かに(優勝を)狙っていきたい」と話す。

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