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【スポーツ】

大谷サイクル、新たな伝説 投手で複数勝利は98年ぶり

サイクルヒットを達成した試合後、笑顔でインタビューに答えるエンゼルス・大谷=セントピーターズバーグで(共同)

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◇エンゼルス5−3レイズ

 【セントピーターズバーグ=共同】13日、各地で行われ、エンゼルスの大谷が当地でのレイズ戦に「3番・指名打者」でフル出場し、日本選手として初めてサイクル安打を達成した。大リーグでは今季2人目。

 大谷は一回に左中間へ先制の8号3ラン、三回に左中間に二塁打、五回に右翼線へ三塁打、七回に中前打を放ち、4打数4安打3打点、2得点だった。チームは5−3で逃げ切り3連勝とした。

 米記録会社スタッツによると、1900年以降に2勝以上を挙げてサイクル安打を達成した選手は、過去に20、21年のジョージ・シスラーだけ。

 マリナーズの菊池はツインズ戦に先発し、5回でソロ本塁打を含む6安打1失点、4三振2四球で勝敗は付かず、3勝4敗のままだった。チームは5−10で敗れた。

 ダイヤモンドバックスの平野はナショナルズ戦で5−0の八回1死から登板し、2/3回を無安打無失点、1三振だった。チームはそのまま勝った。

     ◇

 岩手・花巻東高時代にメジャーに挑戦する夢を封印した際、エンゼルスの大谷には「誰も歩いたことのない道を歩いてほしい」というプロ野球日本ハムの栗山監督の言葉が琴線に触れた。前例のない投打「二刀流」に挑み、ついに大リーグの長い歴史でも過去に1人しかいなかった複数勝利とサイクル安打を記録。野球界にとって、また未開の地平に足跡を刻んだ。

 左腕ヤーブローに「初回からしっかりいいスイングができた」と振り返るように、立て続けに長打を浴びせた。一回は真ん中付近の甘い球を左中間席へたたき込み、三回も持ち味の左方向へ飛ばして二塁打。四回途中に停電による36分の中断があったが、打撃ケージでバットを振り込むなど集中を切らさなかった。

 最も難易度が高い三塁打が生まれたのが五回。カーブが5球続き「いつ真っすぐが来るのかな」と構えながら「カーブも拾えるタイミングを取れていた」と選択肢は狭めない。結局は6球目のカーブを引っ張り、俊足を生かして三塁に達した。

 大記録がかかった七回は「もちろんヒットは打ちたいなと思ったが、逆に四球でもいいかなと思う頭もあった」と冷静だった。打球が中前に落ちると、敵地のファンからも喝采が起こった。

 フロリダ州入り後は本拠地と3時間の時差に苦しみ「あまり寝付けなかった」と言う。試合後には仲間からビールをかけられる祝福も。「きょうもぐっすり寝るとは思う」と話したものの、しばらくは余韻が残りそうだ。 (セントピーターズバーグ・共同)

 

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