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【スポーツ】

トヨタ、ルマン連覇 中嶋、初の総合王者 世界耐久選手権

勝利のチェッカーフラッグを受ける中嶋一貴が運転するトヨタ8号車=AP・共同

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 【ルマン(フランス)=共同】伝統の自動車耐久レース、第87回ルマン24時間は16日、当地のサルテ・サーキット(1周13・626キロ)でゴールを迎え、最高峰のLMP1クラスに2台で臨んだトヨタが中嶋一貴、フェルナンド・アロンソ(スペイン)らの8号車で2連覇を達成した。小林可夢偉らの7号車が2位。

 昨年初栄冠をもたらした中嶋は全8戦で争った今季の世界耐久選手権(WEC)で日本選手初の総合王者に輝いた。

 トヨタは昨年20度目の挑戦で日本メーカーとして1991年のマツダ以来となる頂点に立った。今回のレースはWECの2018〜19年シーズン最終戦で、今季は昨年6月の第2戦ルマンを含む変則的な日程で開催された。

◆僚友小林と明暗

 栄光のチェッカーフラッグを受けたのは、昨年に続いて中嶋の8号車だった。385周を走り抜いたチームメートのアロンソとブエミ(スイス)を乗せ、日の丸を風になびかせながら大観衆の祝福を浴びた。

 快調に先頭を走っていた小林の7号車が残り約1時間でパンクのアクシデントに見舞われて失速。「タフなレースだった」と予期せぬ形で2連覇をつかんだ。

 ルマンにはドラマがつきものだ。中嶋には3年前、残り3分でマシントラブルが発生し初制覇を逃した苦い経験がある。「一度優勝したからといって、より簡単に感じられるわけではない」。7号車は昨年も終盤までトップを争いながら、違反があって後退。5度目の挑戦で初の頂点が目前だった小林にとっては「今はルマンが嫌い」と悪夢の再現だった。

 昼夜で路面温度は変化し、異なるクラスの車の間を縫うように走らなければいけない。夜間走行は、小林が「勝敗を左右する」と語るほど神経をすり減らす。「チェッカーフラッグを受けるまで、とてつもない重圧にさらされ、悪夢もよぎる」とは中嶋の言葉。24時間の過酷な戦いは、やはり一筋縄ではいかない。 (共同)

<なかじま・かずき> 父は元F1ドライバーの悟氏。トヨタ運営のスクールで腕を磨き、同社の若手育成選手として成長した。2007年ブラジルGPでウィリアムズ・トヨタからF1デビュー。世界耐久選手権(WEC)が始まった12年から参戦し、昨年ルマン24時間で初優勝。175センチ、65キロ。34歳。愛知県出身。 (共同)

<ルマン24時間> フランス西部のルマンで行われる伝統の自動車耐久レースで、F1のモナコ・グランプリ、米国のインディアナポリス500マイル(インディ500)と並び、世界三大レースの一つと称される。1923年に始まり、第2次世界大戦などによる中断を挟んで今年で87回目。公道部分と常設サーキットを組み合わせた1周約13.6キロの特設コースをドライバーが交代しながら24時間走る。過去の最多優勝はポルシェの19度。ドライバーはトム・クリステンセン(デンマーク)の9度。2012年に始まった世界耐久選手権(WEC)に組み込まれている。 (共同)

 

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