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【スポーツ】

五輪へ新風 12歳岡本V 難易度と創造性別次元 スケボー最高峰大会パーク女子

スケートボード、デュー・ツアーの女子パークで優勝した岡本碧優=ロングビーチで(ゲッティ・共同)

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 【ロングビーチ(米カリフォルニア州)=共同】2020年東京五輪の追加種目スケートボードの五輪予選対象大会、デュー・ツアーは16日、当地で各種目の決勝が行われ、パークの女子は12歳の岡本碧優(みすぐ=Proshop Bells)が63・16点で制した。2位のフィンランド選手に8・16点差と圧勝した。

 10歳の開心那(ひらき・ここな=hot bowl skate park)が53・06点で3位だった。手塚まみが4位、昨年の世界選手権(中国)優勝の四十住さくら(和歌山・伊都中央高)は5位、中村貴咲(きさ=木下グループ)は7位。男子はペドロ・バホス(ブラジル)が制した。

 ストリートは男子で17歳の白井空良(そら=ムラサキスポーツ)が35・1点の2位。優勝したオーレリアン・ジロー(フランス)にわずか0・3点差の健闘だった。

 女子は織田夢海(ゆめか=ムラサキスポーツ)が5位で、今年1月の世界選手権(ブラジル)を制した西村碧莉(あおり=木下グループ)は6位。パメラ・ロザ(ブラジル)が優勝した。

 パークの女子でライバルたちを寄せ付けなかった岡本は、別次元ともいえる圧巻の演技構成を完璧にこなした。五輪「金」の最有力候補に名乗りを上げても「実感が全く湧かない」と初々しい表情が変わらない中学1年が、世界トップのレベルを一気に引き上げた。

 1回転半の大技を、軸を斜めにして3回とも成功させたが、女子が実戦で決めたのは今大会の岡本が初とされる。「失敗するかも、と不安だったが、決まってよかった」と、思い切った挑戦が優勝を呼び込んだ。

 パーク男子で日本勢最高の10位だった笹岡建介(Proshop Bells)の実家に下宿。一緒に腕を磨き、演技構成のアドバイスも受ける。大技を仕掛ける位置やタイミングが的確だったことも、高得点を引き出せた要因だった。

 今大会の演技構成は独自性と難易度で最先端を走る。だが、スケートボードの技は日進月歩。指導する高橋玲コーチも「すぐにそれ以上のことをやる人が出てくる」と口元を引き締める。岡本自身も「(コース上部の縁を車輪の金具で滑る)グラインド系の技やスピードがまだまだ」と課題を自覚。歩幅を広く保ったまま、さらなる進歩を期す。 (共同)

<デュー・ツアー> スケートボードでパークとストリートの五輪種目を実施する世界最高峰の国際大会。今年は東京五輪予選に組み込まれ、パークは今季3戦中の第1戦、ストリートは同5戦中の第2戦となっている。国際オリンピック委員会認定の競技団体「ワールドスケート」が定める格付けで世界選手権の次に重要度が高い「プロツアー大会」。32位の選手まで五輪ランキングに反映される得点が付与される。 (共同)

<おかもと・みすぐ> 小学2年からスケートボードを始め、昨年11月に南京(中国)で開かれたパークの世界選手権で5位入賞。12月から男子の有力選手、笹岡建介(Proshop Bells)の実家に下宿して練習を積む。今年3月の日本オープン・パーク大会優勝。141センチ、36キロ。愛知県高浜市出身。12歳。 (共同)

 

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