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【スポーツ】

サニブラウン2冠 200も完勝 国内敵なし 日本選手権

男子200メートルで優勝したサニブラウン・ハキーム。左端は3位の桐生祥秀、左から2人目は2位の小池祐貴=博多の森陸上競技場で(榎戸直紀撮影)

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 世界選手権(9〜10月・ドーハ)代表選考会を兼ねた日本選手権最終日は30日、福岡市の博多の森陸上競技場で行われ、男子200メートル決勝はサニブラウン・ハキーム(米フロリダ大)が1・3メートルの向かい風の中、20秒35で優勝した。2年ぶりに100メートルとの2冠を達成し、世界選手権代表に決まった。小池祐貴(住友電工)が20秒48で2位、桐生祥秀(日本生命)は3位だった。

 男子の110メートル障害は高山峻野(しゅんや=ゼンリン)が日本記録に並ぶ13秒36で2年ぶり3度目の優勝を飾って代表入り。同タイムで泉谷駿介(順大)が2位となった。走り幅跳びは橋岡優輝(日大)が7メートル98で3連覇し、代表に決まった。

 女子の5000メートルは木村友香(資生堂)が15分22秒53で初制覇し、代表に決定。3連覇を狙った鍋島莉奈(日本郵政グループ)は2位だった。800メートルは卜部蘭(ナイキTOKYOTC)が2分2秒74で初優勝し、1500メートルとの2冠に輝いた。200メートルは児玉芽生(めい=福岡大)が23秒80で初めて制した。

 降りしきる雨と強い向かい風のタフなレースで、サニブラウンがまたも強さを証明した。2年前の日本選手権に続き、100メートルと200メートルの2冠を達成。「2017年の自分にできたことを、もっと強くなった自分にできないはずがない」。走る前から、完勝する強い自信があった。

 号砲反応が他の選手と比べて遅いのはいつも通り。それでもこの日は、「わりかしスムーズに出られた」。上々の立ち上がりで、コーナーを出る前には最大のライバル小池の前に出る。「ストライドが間延びして腕振りも雑になった」と悔やんだ最後の直線も差は縮まらなかった。

 日本記録を出した100メートルより、「200メートルの方が全部出し切れて好き」だという。17年世界選手権は史上最年少で決勝に進み、6月7日の全米大学選手権では日本歴代2位の20秒08をマーク。終盤に上体がぶれる粗削りな走りも、体力がついてきたことで徐々に改善されつつある。

 前進の理由を、本人は「頭を使うようになったから」と考える。がむしゃらに走っていた17年と違い、走るごとに試行錯誤を繰り返す。今大会も100メートルは両膝をついて位置につく安定した4点スタートを試した一方、最初からカーブする200メートルは慣れた片膝の3点スタートを使った。

 反省と工夫を重ね、よりよい形を模索する。「アメリカの全く違う環境で、言葉も違う中でやってきた」。心身ともにたくましさを増し、日本では敵なしのスプリンターとなった。 (佐藤航)

 

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