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【スポーツ】

石川、涙の三大大会初V 3季ぶり通算15勝目

日本プロ選手権で優勝し、トロフィーを手に大喜びの石川遼=いぶすきGCで

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◇日本プロ選手権<最終日>

(7日・鹿児島県いぶすきGC=7150ヤード、パー70)

 1日で2ラウンドが行われ、最終ラウンドを66で回った石川遼が通算13アンダー、269で並んだ黄重坤(ハン・ジュンゴン=韓国)とのプレーオフを制し、国内三大大会初優勝を果たした。ツアー制覇は2016年8月のRIZAP・KBCオーガスタ以来、3季ぶりで通算15勝目。賞金は3000万円。

 石川は第3ラウンドを首位と4打差の6位で終えたが、最終ラウンドでは5バーディーを奪い首位に並んだ。18番(パー5)でのプレーオフ1ホール目に、イーグルを奪って決着をつけた。

 2打差の3位に前週優勝の星野陸也、さらに1打差の4位には藤田寛之、時松隆光、ショーン・ノリス(南アフリカ)。

 設定が変わった8番ホールは前日までのパー5からパー4に変更され、距離が短くなった。

◆「挑戦者」最後まで攻め切る

 4メートルのイーグルパットがカップに消えると、石川は握りしめた右拳を突き上げた。この日の37ホール目となったプレーオフの1ホール目。激闘を制してつかんだ3年ぶりのツアー優勝に「夢なのかな、と思った。本当に信じられない」と涙を浮かべた。

 首位で迎えた朝の第3ラウンドは2連続ダブルボギーなどでずるずると後退。首位との差は一時は7に広がり「一瞬、気持ちが切れかかった」と言う。だが、「挑戦者になろう」と切り替え、攻めの姿勢を取り戻した。

 最終ラウンドでじわじわと追い上げ、最後は同組で重圧のかかった黄重坤が17番で池に落として並び「優勝の2文字がガンと来た」と石川。勢いの差は歴然としていた。

 首位に並んだ後の18番のティーショット前に考えたのは「世界のトップで、ここで守りに入る選手はいるかな」。戦う相手は自分で、常に基準は世界の一流選手。苦しい時期は視線を上げる余裕がなかった。ここ1年、ゴルフや自分と向き合うことで考えが変わった。負の部分にも目を背けず、ノートに記していった。

 曲がるのが怖くて握れなかったドライバーで最後まで攻めた。「今のゴルフなら、これから先もすごく楽しみ」と気負いなく話す。取り戻したというより、新たに前に進んだという姿に見えた。

 

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