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【スポーツ】

白鵬、朝乃山に仁王立ち 夏場所賜杯の新鋭と初対決 上手投げ

朝乃山(左)を上手投げで下した白鵬

写真

◇大相撲名古屋場所<2日目>

 横綱白鵬は先場所初優勝で初顔合わせの朝乃山を上手投げで退けた。横綱鶴竜も北勝富士を土俵際ではたき込み、そろって2連勝発進。

 大関陣は復帰の栃ノ心が正代に寄り切られ、元気なく2連敗。豪栄道は新小結阿炎を上手出し投げで下し、初白星を挙げた。高安は取り直しの末、新小結竜電に寄り倒されて1勝1敗となった。両関脇は御嶽海が遠藤を押し出して初白星。玉鷲は碧山の引きに屈し、2連敗となった。

    ◇

 第一人者の余裕があふれていた。43度目の優勝を狙う白鵬が、2日目にして夏場所で初めて賜杯を抱いた朝乃山の初挑戦を受けて一蹴。快進撃の勢いを「邪魔してやりましたね」。横綱からすれば、角界の言葉で分不相応を意味する「顔じゃない」ことを見せつける結びの一番だった。

 右の相四つ。踏み込むと同時に白鵬が先に左の上手を引く。下手を与え、土俵際まで寄られても冷静。朝乃山に上手を触らせず、一呼吸置いてから右足で二枚蹴りを仕掛ける。「食うかと思ったけどね。引きつけが足りなかった」。ならば、どこで勝負を決めようか−。相手が上手を探ってきたタイミングを見計らい、上手投げで裏返した。

 「気づいたら(朝乃山が)浮いてました。今思えば、(上手を)取らせてもよかったね」。横綱と対戦することなく令和最初の賜杯を手にした朝乃山に、俺を倒したら優勝と認めてやると言わんばかりの口ぶりだった。

 1週間前の1日、両者は“前哨戦”を闘った。白鵬のもとに朝乃山が単身で出稽古に訪れた。横綱の言葉を借りれば、部屋に乗り込んで来たのは「千代大龍以来5、6年ぶり」とか。強さを求めて来た若手を歓迎しつつも、稽古場と本場所は違うところを身をもってたたき込んだ。「これでまた成長するでしょう」

 敗れた朝乃山も「まだまだだ、という意味で(土俵に)たたきつけられた。土俵際まで持っていってどう寄り切るか。これからが勉強」と横綱の思いを受け取ったようだ。

 伸び盛りの新鋭を退けた白鵬は一つのヤマ場を突破した。夏場所全休の要因だった右腕のけがも回復傾向にある。春場所以来2場所ぶりの優勝へ、不安要素は見当たらない。 (永井響太)

 

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