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【スポーツ】

北勝富士、粘り初白星 若手突き上げ 巻き返しへ

北勝富士(左)がはたき込みで豪栄道を破る

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◇大相撲名古屋場所<4日目>

 両横綱はともに新小結を難なく退け、全勝を堅持した。白鵬は竜電を寄り切り、鶴竜は阿炎を突き出した。

 大関陣は復帰した栃ノ心が大栄翔に元気なく押し出され、初日から4連敗と不振。豪栄道は北勝富士のはたき込みに屈し、星が五分に戻った。高安は先場所優勝の朝乃山を下手出し投げで下し、3勝目を挙げた。朝乃山は3敗目。

 勝ちっ放しは白鵬、鶴竜と平幕の友風、照強の4人。

   ◇

 押しては引いてを繰り返す落ち着きのない内容。大関戦とはいえ、褒められた相撲でないのは分かっている。「反省しかない」と北勝富士。それでも勝ったことに意味がある。若い力士の突き上げを受ける中堅にとって、巻き返しの足掛かりとなる今場所初白星だった。

 出足が速い大関に対して「先手、先手の気持ちが強すぎた」という立ち合いは、2度もつっかけた。ようやく息が合った3度目はのど輪で土俵際まで追い詰めながら、安易なはたきに出て豪栄道の反撃を許す。再び前に出てはたかれ、辛くも残して決め急いだ相手をはたき込み。「あれをやっていては上位と戦えない」と反省の弁が口をついた。

 ただ、収穫がなかったわけではない。低く鋭い立ち合いで先手を取れたことには自身も納得する。バランスを崩しながら倒れなかった粘り腰は「下半身ができているから」と自賛。弟子には辛口の師匠、八角理事長(元横綱北勝海)も「はたきにはよく残った」と一定の評価を与えた。

 9日目の15日に誕生日を迎えると27歳。「あと3年で30歳。若手もぐっときている」と危機感を覚えるようになってきた。学生時代は同期の御嶽海と競り合い、2年で学生横綱に輝いた。大相撲でも堅実に実績を重ねているが、三役経験は1場所のみ。けがもあって優勝争いに絡む働きはできていない。その間に御嶽海は優勝を果たし、2歳下の朝乃山にも先を越された。

 「しっかり、みんなの記憶に残るように成績を挙げたいと思っている」。5日目の相手は御嶽海。水をあけられているライバルを倒せば、殻を破るきっかけになるかもしれない。 (佐藤航)

 

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