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【スポーツ】

原口、希望を描いて見せる男 夢舞台で代打2ラン「とても幸せ」

◇マイナビオールスターゲーム<第1戦> 全パ6−3全セ

 マイナビオールスターゲーム2019は12日、東京ドームで第1戦が行われ、全パが6−3で全セに快勝し、2017年から5連勝して通算成績を85勝78敗11分けとした。最優秀選手(MVP)には先制本塁打を含む1安打3打点をマークした森(西武)が昨年の第1戦に続き2度目の受賞となった。

 全パは二回、森の2ランで先制。六回には浅村(楽天)、山川(西武)の2者連続本塁打で2点を加えた。全セは九回に原口(阪神)の2ランで追い上げたが及ばなかった。

 第2戦は13日に甲子園球場で行われ、先発投手は全セが菅野(巨人)、全パは山岡(オリックス)と発表された。

     ◇

 代打を知らせるアナウンスが流れた瞬間、場内の360度から温かい拍手と歓声が湧き起こった。野球ファンならば、その男がどれほどの困難を乗り越えてグラウンドに戻ってきたかを知っている。九回2死一塁。大腸がんの手術から復帰した阪神の原口が左中間へ2ラン。夢舞台で最高の結果を生み出し「とても幸せ」とかみしめた。

 宿敵・巨人の本拠地で普段とは反対の一塁側ベンチで戦況を見守った。心はワクワクと浮き立っていたが、打席では「しっかりと自分のスイングをしようと心掛けた」。オリックスの山本が投じた甘い速球を一閃(いっせん)。両手に残る感触を味わうかのようにゆっくりとダイヤモンドを一周し、誰もが笑顔のベンチに迎えられた。

 「最後の一人」を選ぶプラスワン投票で2度目の球宴に選出された。1軍に復帰したのは6月上旬。打率は2割を何とか超える程度で「良い成績を残していない中で選んでいただいて感謝の気持ちしかない」という。だからこそ闘病を支えてくれた多くの人、そしてファンへ何とか恩返しがしたかった。

 第2戦は甲子園。その名前が告げられれば、きっとこの日よりも大きな声援が送られることだろう。「はつらつとした姿を見せたい」。元気な体で思い切りプレーができる。その喜びを体現する。 (中川耕平)

 

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