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【スポーツ】

近本祭りだ サイクル安打 新人初、球宴史上2人目

1回全セ無死、近本が左中間に先頭打者本塁打を放つ=甲子園で

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◇マイナビオールスターゲーム<第2戦> 全セ11−3全パ

 マイナビオールスターゲーム2019は13日、甲子園球場で第2戦が行われ、全セが1試合最多となる5本塁打を放つ猛攻で全パに11−3で大勝した。3年ぶりの白星で連敗を5で止め、通算成績を79勝85敗11分けとした。

 最優秀選手(MVP)には新人では初となる初回先頭打者本塁打とサイクル安打を達成した近本(阪神)が選ばれた。

 全セは一回に近本のソロなどで2点を先制。二回には原口、梅野の阪神勢による2者連続ソロと筒香(DeNA)の3ランなどで一挙6点を奪った。

 近本は球宴で1試合最多安打記録に並ぶ5安打を放ち、1992年第2戦の古田(ヤクルト)以来2人目のサイクル安打を達成した。

 後半戦はセ、パ両リーグともに15日にスタートする。

 第2戦の表彰選手は次の通り。

 ▽最優秀選手賞 近本(阪神)

 ▽敢闘選手賞 筒香(DeNA)、高橋(中日)、吉田正(オリックス)

   

◆「100点」MVPも獲得 甲子園「お膳立て」

 七回2死一塁。最終打席へと向かう阪神・近本に快挙達成を期待する甲子園の大歓声が降り注ぐ。「聞こえていた。力になった」。高く打ち上げた打球は左翼手の頭上を越す適時三塁打。球宴では1992年第2戦の古田敦也(ヤクルト)以来、史上2人目のサイクル安打に加え、1試合最多に並ぶ5安打も達成。ドラフト1位ルーキーは「皆さんのおかげ。期待に応えられたかな」と目尻を下げた。

 一回、偉業への第一歩を踏み出した。「皆さんフルスイングしていたので、自分も初球からいってやろうと思っていた」。全パの先発山岡(オリックス)の1球目こそ空を切らされたが、続く外角直球を左中間席へ。新人では球宴史上初となる初回先頭打者本塁打を放つと、次打席以降も右翼線二塁打、右前打、左中間二塁打と快音を響かせた。

 七回は相手外野陣が前進守備を敷く、祭典ならではの粋な計らいもあった。二塁を回ったところで一度はスピードを緩めかけたが、最後は武器の快足を飛ばし三塁打に。雨にぬれながらも声をからしたファンを大喜びさせた。

 新人では唯一の選出。24歳は初めての球宴に「スーパースターが目の前にいる。同年代の選手でも体の厚みが全然違う」と目を丸くしていた。身長は170センチと小柄。それでも代走で途中出場した第1戦は二盗を決めるなど、持ち味を存分に発揮した。生まれ育った地元・兵庫での夢舞台。家族や友人が見守る中で球史に名を刻んでMVPも獲得し「100点。一番良い恩返しができた」と誇らしげだった。 (中川耕平)

   ◇

 “お膳立て”が近本のサイクル安打達成を呼んだ。全パは七回の近本の打席で外野手が前進守備に。中堅手の西川(日本ハム)は「ベンチでは絶対阻止と話していたが、外野席のファンに『前行け』ってめっちゃ言われた。圧力に負けて前進した」と快挙を期待するファンの声に押された。

 さらに外野からの返球を中継した遊撃手の源田(西武)も「三塁打でサイクルとみんな分かっていたし、外野も前進していたので」と、二塁を回って一度は進塁を諦めた近本が三塁へ再び走りだすのを待って緩やかに送球。全パの辻監督は「ちょっと演出が下手だったかな」と冗談めかした。

 

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