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【スポーツ】

手堅く代表の座つかむ 飛び込み 寺内・坂井組五輪第1号

男子シンクロ板飛び込み決勝で演技する寺内(手前)、坂井組=韓国・光州で(沢田将人撮影)

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 【光州(韓国)=磯部旭弘】世界選手権第2日は13日、当地で行われ、男子シンクロ板飛び込み決勝で寺内健、坂井丞組(ミキハウス)が389・43点の7位に入り、東京五輪の出場を決めた。全競技で代表を決めたのは日本勢で初めて。寺内は6度目の五輪代表となり、馬術の杉谷泰造(杉谷乗馬ク)と並んで日本選手の夏季最多。坂井は2大会連続の出場となる。

 予選を2位通過した寺内、坂井組は決勝で入水がぶれた場面もあったが、手堅く6回の演技をまとめた。優勝は439・74点の曹縁、謝思場組(中国)。五輪開催国の日本はシンクロ種目で出場枠を得ており、日本水連は今大会の8位以内に入ったペアを五輪代表にすると定めていた。

 アーティスティックスイミング(AS)の非五輪種目、ソロ・テクニカルルーティン(TR)決勝で、乾友紀子(井村ク)が92・3084点の3位となり、この種目の日本勢では2007年の原田早穂以来となる表彰台に立った。95・0023点をマークしたスベトラーナ・コレスニチェンコ(ロシア)が優勝した。

◆「粘り強く戦った結果」

 命運を分ける最終6本目。「落ち着いてやろう」と互いに意思を共有した寺内と坂井が、「前宙返り3回半えび型」を手堅くまとめた。男子シンクロ板飛び込み決勝。東京五輪の選考基準となった8位以内を確信すると、寺内は坂井とがっちり手を合わせた。「粘り強く戦った結果」。吐き出したベテランの言葉に実感がこもった。

 3本目に入水を乱して混戦の中位グループの8位に転落すると、5本目を終えても8位。4位ドイツとは10点も離れていないが、9位米国とも3・54点差しかない。普段通り途中経過を見ずに演技へ向かう寺内とは対照的に、立ち位置を常に把握したい性格の坂井は「会話できないような状況でつらかった」と緊張感を募らせていた。

 得点を左右する2人の難易率は5本目に飛んだ「前宙返り2回半2回ひねりえび型」の3・4が最高。海外勢は回転数を上げるなどして3・5以上の大技を後半に多く組み込んでくる。だが、プレッシャーのかかる場面で7位だった韓国が入水に失敗して大きく後退。「同調性には繊細さが求められている」と寺内。2人の信条が最後に救った。

 トップ選手のみが集う2018年3月のワールドシリーズでは日本勢初の表彰台となる3位。今大会の予選では2位通過し、抜きんでる大技はなくても世界と渡り合ってみせた。「これから1年間かけて話し合いながらどう戦うかを考えられるのは大きい」と坂井。手応えを深め、上積みを目指す。 (磯部旭弘)

 

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