東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

御嶽海、殻破る覚悟 豪栄道休場 3大関不在

御嶽海(左)が押し出しで逸ノ城を下す

写真

◇大相撲名古屋場所<8日目>

 両横綱が8連勝で勝ち越した。白鵬は正代を引き落とし、自身の最多記録を更新する48度目のストレート勝ち越し。鶴竜は大栄翔をはたき込んだ。

 大関高安は関脇玉鷲を押し倒し、1敗を守った。7日目まで4敗と不振の大関豪栄道は右肩の負傷で休場。関脇御嶽海は逸ノ城を押し出し、6勝目を挙げた。

 白鵬、鶴竜を追う1敗は高安だけとなった。2敗に御嶽海、妙義龍ら4人が続く。

 十両は剣翔、旭大星、貴ノ富士が2敗でトップに並ぶ。

   ◇

 勝っただけでは喜べないのだろう。御嶽海は「自分から攻めていないからだめ」と振り返った。逸ノ城が頼みとする左上手を許した相撲。ただ一瞬受けに回っても、そこからは一方的に出た。筋道立った動きで逆境をはね返す、御嶽海らしい白星だった。

 立ち合いの直後に左上手を取られた。「冷静に(まわしを)切りにいって中に入ろうという気持ちだった」。腰を落とし、右からのはず押しで上手の効力を消す。低い姿勢から押し上げて逸ノ城の巨体を棒立ちにさせ、もろ差しから簡単に押し出した。

 2度合わなかった立ち合いはいずれも御嶽海の手つき不十分。「だめですね」と自分を責めた。昨年初優勝に続き連覇を狙う名古屋場所は、既に2敗を喫しての折り返し。上位陣との取組が待つ終盤戦に向けて、よりよい内容を求める思いが垣間見える。

 初優勝からの月日を「成長がない1年。見られるのは結果だから」と表現する。優勝以来、大関昇進どころか2桁勝利に1度も届かず、負け越しも2度と苦しんできた。

 暑い夏が好きで、名古屋場所は相性もいい。今年は雨が多く「寒い。夜もクーラーがいらない」とぼやくが「もう一度上を目指すきっかけに」と強い覚悟で臨んでいる。

 殻を破ろうとする思いは相撲内容に表れ始めている。昨年の名古屋場所は立ち合いでまわしを狙い寄り切る相撲もあったが、今場所の6勝はすべて押し出し。2敗も前へ攻めた末の黒星だった。

 八角理事長(元横綱北勝海)は、押し勝つ内容に「いい相撲だから目立つというのもある。こういう相撲を取っていけばいい」と期待をかける。

 御嶽海は「今日もしっかり反省して、あしたからもう一回、リセットして、体をつくりたい」。後半戦へ、さらに高いレベルの相撲を求めていく。 (海老名徳馬)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報