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【スポーツ】

白鵬、胸合わせ完敗

逸ノ城(左)が寄り切りで白鵬を破る

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◇大相撲名古屋場所<9日目>

 横綱白鵬が平幕逸ノ城に寄り切られる波乱で初黒星を喫した。逸ノ城は8個目の金星。横綱鶴竜は平幕明生を冷静に寄り切り、9戦全勝で単独トップに立った。

 大関高安は正代に突き落とされ、2敗目を喫した。関脇御嶽海は小結阿炎の上手投げに屈して3敗目。関脇玉鷲は北勝富士に突き落とされて負け越した。勝ちっ放しの鶴竜を1敗で白鵬が追い、2敗で高安、平幕の妙義龍、友風、照強が続いた。十両は剣翔、旭大星が2敗で首位に並んだ。

     ◇

 自らの相撲に集中した分、想定外の事態に対応できなかった。立ち合い、白鵬は自分より大きい逸ノ城の懐に入ろうと、もろ差し狙いで当たった。だが最高の踏み込みを見せた逸ノ城に左上手を許し、右で前まわしもつかまれる。「それがすべてだね」。幕内最重量の227キロに完全に捕まると、さすがの白鵬も押し返せなかった。

 逸ノ城については、この日の朝稽古後に「今場所はそれなりに前に出ているという印象」と評価していた。右の相四つだが、右四つに組んだら勝てないかもしれないという警戒感が、立ち合いに表れたのかもしれない。

 寄り切りで負けるのは、昨年5月の夏場所千秋楽、鶴竜戦以来だ。最近の黒星は、ほとんどが押し相撲が相手。突っ張り合いに付き合って熱くなり、ばたばたした相撲を取って墓穴を掘るパターンだった。胸を合わせて組めば、絶対的な強さを見せていた。

 それだけに、土俵を下りると珍しく、悔しそうな、機嫌の悪そうな表情を見せた。「横綱でもちょっとのミスが、負けになりますからね」。敗れた後に、強がらずに率直に反省する姿もなかなかない。ここまで全勝できて、よもやの黒星。がっくりきて、気持ちが切れることがないか、気掛かりだ。 (平松功嗣)

 

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