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【スポーツ】

世界水泳、男子800リレー五輪へ 渡辺200平「銅」納得も悔しさも

男子200メートル平泳ぎ決勝で銅メダルの渡辺一平=韓国・光州で(沢田将人撮影)

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 【光州(韓国)=共同】世界選手権第15日は26日、当地で行われ、男子200メートル平泳ぎで渡辺一平(トヨタ自動車)が2分6秒73で2大会連続の銅メダルを獲得した。アントン・チュプコフ(ロシア)が渡辺らが保持していた世界記録を0秒55上回る2分6秒12で2連覇した。

 男子200メートル背泳ぎの入江陵介(イトマン東進)は1分56秒52で5位だった。

 準決勝は、男子50メートル自由形の塩浦慎理(イトマン東進)が21秒74の7位で27日の決勝へ進んだ。男子100メートルバタフライは水沼尚輝(新潟医療福祉大職)が9位で敗退し、ケイレブ・ドレセル(米国)が49秒50の世界新記録をマーク。

 女子200メートル背泳ぎは酒井夏海(スウィン美園)が11位で落選し、リーガン・スミス(米国)が2分3秒35の世界新で泳いだ。

 男子800メートルリレー予選の日本(高橋、松元、吉田、瀬戸)は9位で東京五輪出場枠を獲得したが、決勝進出は逃した。

    ◇

 世界記録を超えるハイペースで佳境に入った男子200メートル平泳ぎ。レベルの高い三つどもえの争いに、渡辺も加わった。「できることはやった。すがすがしい」。2分6秒73での銅メダルに納得顔だった。

 ライバルの位置に目もくれず、生命線である大きく、抵抗の少ない泳ぎで滑るように進む。「前半から思い切っていきたかった」と戦略を練り、落ち着き払っていた。150メートルをウィルソン(オーストラリア)に続き2番手で折り返し、「ラスト15メートルでどんどんテンポアップしたい」。勝負所を見据えて備えた。

 しかし、後半型のチュプコフが一気にギアチェンジしてトップに躍り出た。気力を振り絞って泳いだが、先行されたウィルソンにも届かない。「2人のほうが上手だった」とかみしめるしかなかった。

 銅メダルだった前回大会から2年。「今は前半から行くこともできるし、後半に仕掛けることもできる」。強敵に対抗するレースプランは何か。伸びやかな泳ぎでラップを刻むだけでなく、駆け引きの面でも試行錯誤を凝らした。

 4月の日本選手権では150メートルまでの速さを意識して勢いに乗った。かと思えばチュプコフと泳いだ5月の国際大会は、ためた力を後半に開放する戦略を試した。そして、この日の決勝。「これが一番速いタイムを出せる」と自信のプランを実践して、金メダル争いを演じた。

 自ら打ち立てた2分6秒67の世界記録は、前日の準決勝でウィルソンに並ばれ、決勝でチュプコフに2分6秒12へと塗り替えられた。表彰台の立ち位置は前回と同じ。納得顔には、いつの間にか悔しさもにじんだ。「地獄のような練習をして、天国のような表彰台に上りたい」。東京五輪で雪辱を果たす思いを高めた。 (光州・磯部旭弘)

 

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