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【スポーツ】

「幻の代表 東京で参加を」 柔道・井上監督ら署名開始

1980年4月、モスクワ五輪ボイコット問題で、参加を訴える柔道の山下泰裕選手=東京・岸記念体育会館で

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 日本スポーツ学会は二十五日、東西冷戦下で日本がボイコットした一九八〇年モスクワ五輪で「幻の代表」となった元選手が、四十年の節目となる二〇二〇年東京五輪に何らかの形で参加できるよう呼び掛け、開幕一年前に合わせて署名活動を開始した。十二月二十日まで約五カ月実施し、署名を大会組織委員会と日本オリンピック委員会(JOC)に提出する。

 呼び掛け人には元国連事務次長の明石康氏や柔道日本男子監督の井上康生氏、米プロバスケットボールNBAでプレー経験を持つ田臥勇太選手ら三十人近くが名を連ねた。「平和の祭典」で、聖火リレーの走者や開会式でのセレモニーの一員に起用されるよう提案。署名方法は「オンライン」と「用紙記入」の二つから選べる。詳細は同学会の公式サイトで。

 同学会によると、モスクワ五輪に選ばれたのは百七十八人(馬術の候補選手含む)で、二年前の調査では回答した元選手の82%が「ボイコットすべきではなかった」とし、今も苦悩や葛藤を抱えていることが浮き彫りになった。柔道で「幻の代表」となったJOCの山下泰裕新会長は今月上旬、組織委の森喜朗会長と面会し、元選手の東京五輪への参加を正式に要望。スポーツを通じて「平和の価値」を訴える機会を模索する動きが徐々に広がっている。

 西ドイツ(当時)がモスクワ五輪をボイコットした当時、フェンシング選手だった国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、こうした動きについて「素晴らしい考えだ」と後押しする姿勢を示している。

 

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