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【スポーツ】

渡名喜、無念の銀 柔道世界選手権 女子48キロ級

女子48キロ級決勝ウクライナのダリア・ビロディド(右)に敗れた渡名喜風南=日本武道館で

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 世界選手権は25日、東京・日本武道館で開幕し、女子48キロ級で昨年2位の渡名喜風南(パーク24)は昨年と同じ顔合わせとなった決勝でダリア・ビロディド(ウクライナ)に優勢で敗れ、2年続けて2位だった。18歳のビロディドは2連覇。

 男子60キロ級は永山竜樹(了徳寺大職)が2016年リオデジャネイロ五輪銅メダルで2年連続世界一の高藤直寿(パーク24)を3位決定戦で破り、2年続けて銅メダル。高藤は準々決勝でシャラフジン・ルトフィラエフ(ウズベキスタン)に一本負け。敗者復活戦を勝ち上がったが、5位に終わった。永山を準決勝で破ったルフミ・チフビミアニ(ジョージア)が優勝した。

 日本が男女の最軽量級でともに優勝を逃すのは15年大会以来。世界選手権の日本開催は9年ぶりで、来年の東京五輪会場となる日本武道館での開催は初めて。

◆またもや宿敵の壁

 宿敵の壁が、どうしても越えられない。昨年の再戦となった女子48キロ級の決勝。場外との境界付近で、ビロディドの袖をつかんで押し出そうとした渡名喜の体がくるっと巻き込まれた。この払い腰で奪われた技ありが響き、連覇を許した。「リーチの差があるのに、無理やり行ってしまった。投げられたのは自分のミス」と涙を浮かべた。

 序盤から「前へ、前へ」と意識し、果敢に技をかけた。奥襟をたたかれても、長い足を生かした得意の三角絞めをかけられてもこらえ、終盤は疲れが見える相手に指導を与えた。「昨年は何もできずに終わったけど、今回の4分間で自分がやってきたことは出せた」。世界女王との距離は少しずつ縮まってきた。

 とはいえ、これでビロディドに4戦全敗。昨年の世界選手権で世界女王の座を奪われてから、24センチの身長差を埋めるべく、対策を練ってきた。宿敵との対戦に熱くなりやすい性格を見つめ直し、「自分をコントロールできれば、おのずと結果はついてくる」と練習中から、冷静に相手の動きを見極めるよう意識した。

 大きくジャンプアップはできなくても、一歩ずつこつこつと歩みを進める。その先に、来年の東京五輪がある。国内の代表争いで頭一つ抜けているのは変わらないだろう。「相手に隙を見せないような柔道をして勝ちたい。来年は本当に、絶対に負けたくない」。1年後、この日と同じ日本武道館で雪辱を期す。 (兼村優希)

 

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