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【スポーツ】

原沢銀 男子重量級に光 柔道男子100キロ超級 

男子100キロ超級決勝延長戦でチェコのルカシュ・クルパレク(左)に反則で敗れた原沢久喜

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 首から下げた希望の銀メダル。その光沢は暗闇の日本男子重量級に一筋の光を差した。100キロ超級の原沢は強豪と連戦の末、敗れた。「何としても(金メダル)を取りたかった。いい形で五輪につなげたかった。悔しい」。表情一つ変えず、そう振り返った。

 ヤマ場は準決勝。前回覇者でパワー、スピード、担ぎ技もある新時代の旗手、トゥシシビリと対峙(たいじ)した。「力勝負になったら受けてやろうと思った。自信があった」。密着戦で力任せに来た大外刈りを踏ん張り、逆に浮き腰で投げ捨てた。力強い柔道に会場がどっと沸く。

 決勝はリオ五輪100キロ級金メダルのクルパレクとの死闘。延長に入り、相手の裏投げに頭から落下。動きが鈍くなり、スタミナも奪われる。三つ目の指導を受け、悲願にあと一歩届かなかった。「準決勝で気持ちが上がった。最後は詰めの甘さが出た」

 リオ五輪後、心身が慢性疲労の「オーバートレーニング症候群」に陥り、不振が続いた。ことし2月、3年ぶりに国際大会で優勝。得意の内股以外にも細かい足技に目を向け、幅を広げてきた。

 100キロ超級で日本勢は2008年北京五輪の石井慧を最後に金メダルから遠ざかっている。現在、世界は五輪2連覇中のテディ・リネール(フランス)、トゥシシビリ、クルパレクの3強。この日、原沢がそこに割って入った。

 「本番は来年。いい準備をして金メダルを勝ち取りたい」。1年後の日本武道館。ここから地力を伸ばし、対策を練っていけば、金メダルのまばゆい光で満たされるかもしれない。 (森合正範)

 

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