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【スポーツ】

一本重ね、五輪王手 最後まで攻め続け「本当によかった」

女子78キロ超級決勝キューバのイダリス・オルティス(左)を破り優勝した素根輝=日本武道館で

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 快進撃を続ける19歳の瞳から涙がこぼれ落ちた。女子78キロ超級決勝。素根はロンドン五輪覇者を延長戦の末に破り、世界女王の座に就いた。唇を震わせて畳を後にし、「世界選手権で優勝することが(東京五輪代表の)選考にも影響してくる。勝ちたいと思っていた」。五輪代表に王手をかけ、喜びをかみしめた。

 消耗戦となれば、こちらの土俵だ。素根は先に指導二つを奪われたものの、延長に入っても攻勢を緩めない。担ぎ、投げ、奥襟をつかまれてもひるまない。「行くしかない」「攻めるしかない」。じわじわと追い詰め、延長1分すぎ、4分すぎに続けて指導を与えて逆転勝ちした。

 「小さい体が武器。そんなに力負けもしていない」と自負がある。身長162センチと重量級では小柄な体で、相手の懐に飛び込み、初戦から担ぎ技や足技で圧倒。「先手で攻め、最後まで攻めきる」小気味よい柔道を体現した。

 過去2大会は、混合団体のみの出場。特に昨年は、国内大会でライバルの朝比奈に2勝しながら、国際大会の実績が足りず、個人戦に選ばれなかった。この1年、朝比奈との直接対決で連勝を重ね、国際大会も制した。今度は文句なしの個人戦代表。「きついことや苦しいことがほとんどだった。結果が出て本当によかった」

 7歳から夢見た五輪出場に、手が届きそうだ。「自分が必ず出て、必ず金メダルを取る。技もスタミナもパワーも組み手も、しっかり強化する」。かぶとの緒を締め、1年後まで走りきる。 (兼村優希)

 

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