東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 9月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

千賀 ノーヒットノーラン 80人目、育成出身で初

◇ソフトバンク2−0ロッテ

 ソフトバンクの千賀滉大投手(26)が6日、ヤフオクドームで行われたロッテ22回戦でノーヒットノーランを達成した。昨年7月27日の巨人の山口俊に続く史上80人目(通算91度目)の偉業で、令和に入って初。育成ドラフト出身選手としては初の快挙となった。

 パ・リーグでは28人目(29度目)。許した走者は4四死球による4人だった。

   ◇

 ソフトバンクが千賀の無安打無得点試合で5連勝。力のある直球で押し、4四死球を与えただけで8月10日以来の12勝目を挙げた。打線は五回に甲斐の適時打で先制し、六回に加点。ロッテはマーティンの2度の落球が失点に直結した。

 ◇ 

 大記録がかかった九回、ソフトバンクの千賀はいきなり連続四球で無死一、二塁のピンチを招いた。周囲の期待をよそに、捕手の甲斐とは「個人の記録よりもチームの勝利を優先する」と決めた。2死にこぎ着けたものの走者は一、三塁。最後はフォークでロッテの井上を空振りの三振に仕留めた。

 追い込んでからの勝負球は、この日、うなりを上げた150キロ超の速球ではなく、落ちる球だった。千賀は「相手は4番。逆転3ランが一番怖い」。ベースの前で弾むこともある“お化けフォーク”は、捕手が後逸し、失点するリスクもある。だが千賀は「甲斐が体で止めてくれると信じて腕を振った」。

 バッテリーで成し遂げた偉業だ。3連敗中のエースにこの日の朝、同じ育成選手出身で同期の甲斐からLINE(ライン)でメッセージが届いた。「今日はおまえのために頑張るから」。千賀はより奮い立ったという。

 試合中のベンチでも2人はコミュニケーションを密に取り、ロッテ打線に隙を与えない。千賀は五回を投げ終えた時点で、「あと4回全力でいこう」と記録を意識したという。終わって見れば、4四死球を出したが、12個の三振を奪ってみせた。

 甲斐は「育成の時から互いに頑張ってきた仲。とにかく千賀のいい顔を見たかった」と、バットでも先制打で援護した。2人ともこれまでの野球人生で無安打無得点試合は初の経験。お立ち台で最高の笑顔を見せ、感慨に浸った。 (牧田幸夫)

<千賀滉大(せんが・こうだい)> 愛知・蒲郡高から育成ドラフト4位で11年にソフトバンクに入団。12年に支配下登録された。150キロを超える速球と、フォークボールを武器に16年から4年連続2桁勝利。17年には13勝4敗で最高勝率のタイトルを獲得した。186センチ、84キロ。右投げ左打ち。26歳。愛知県出身。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報