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【スポーツ】

中日・柳、我慢の先の大台

先発し10勝目を挙げた柳=ナゴヤドームで

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◇中日8−3DeNA

 中日が5連勝。0−2の一回にビシエドの適時二塁打などで追い付いた。二回は福田の適時二塁打や高橋の適時打、2本の犠飛で4点を勝ち越した。柳は7回3失点で自身初の2桁勝利。

 DeNAは上茶谷が乱調で3連敗となった。

◆4年ぶり 日本人2桁勝利

 名前をアナウンスされ、お立ち台へと促される。「一つ勝つ難しさを体感した。期待に応えられたのがうれしい」。中日の日本人投手の2桁勝利は、2015年の大野雄、若松以来。大台を前に7試合足踏みした柳に明るさが戻り、スタンドは5連勝の熱気に沸いた。

 一回2死でロペスに左翼席への先制本塁打を浴びた。チームの8連勝を止め、自身も長いトンネルに突入した7月19日のDeNA戦と同じ展開。続く筒香にもバックスクリーンへたたきこまれ「今日も柳がやらかしてるな、と思われたと思う」。

 それでも打線の奮起を受け、懸命に立て直した。後半戦7試合で、登板時の援護点は1試合平均1点台。久しぶりの追い風に乗り、二回から六回まで1安打でしのいだ。

 1点を返された七回。無死一、二塁から2死を奪い、代打細川との勝負に最後の力をぶつけた。フルカウントから外角低めへ鋭く沈むカットボールで空振り三振。ピンチでも四球を恐れない姿に、取り戻した自信が表れていた。

 2勝に終わった昨季は、調子を落とすたびに調整法を変えた。だが今年の春季キャンプの初日。「1年間1軍で活躍する」と口にし、安易な変化に頼らない決意を固めた。勝ち星から遠ざかる間も「変えるのは簡単。最後までやり切るという気持ちでスタートしたから、逃げたくなかった」。我慢の日々を振り返る声には、芯があった。

 味方の力を借りてようやく壁を乗り越えた。次は自ら好循環を生み出す番。「これを通過点にしたい」。巻き返しは始まったばかりだ。 (浅井貴司)

 

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