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【スポーツ】

<ラグビーW杯>あす開幕 「日本の宝」世界に挑む

ロシア戦に向け調整する姫野(中央)ら=19日午前、味の素スタジアムで

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 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会が20日の日本−ロシア戦で開幕する。19日は会場の味の素スタジアムで前日練習が行われ、先発メンバーに名を連ねたナンバー8・姫野和樹選手(25)=トヨタ自動車=も汗を流した。大学時代のけがを乗り越えた「日本の宝」が、いよいよ大舞台のピッチに立つ。 (平井良信)

 恵まれた体格を生かした突破力で注目を集める姫野選手。その素質は帝京大時代に岩出雅之監督(61)が「日本の宝。W杯にも出られる」と認めたほど。実際、一年生の七月には日本代表合宿に初招集された。

 しかし、そこで暗転が待っていた。練習初日に左足甲を骨折。その後は大学でも出場機会が減った。岩出監督が「中途半端にけがさせてはもったいない」とプレー時間を制限したからだが、本人はそんな親心を知らずに愚痴をこぼすこともあった。

 転機は三年生だった二〇一五年。W杯イングランド大会の日本対南アフリカ戦を寮でテレビ観戦した。日本中が歓喜した「世紀の番狂わせ」に感動しながらも「自分にもチャンスがあったはず」。四年後の日本大会へ、照準を定めた。

 目標が決まり、生活態度は変わった。掃除や皿洗いを進んでやるようになり、高校、大学とチームメートの園木邦弥さん(25)は「発言や行動が大人になった」と振り返る。大学四年時には主力として大学選手権八連覇に貢献。十七年にはトヨタ自動車に入団し、新人で主将に抜てきされた。

 今は姫野選手も「監督にはけがが再発しないように大切にしてもらった」と感謝する。今大会前に左足首をねんざしたが「準備した自信は揺らがない」と動じることなく、目標だった開幕戦の先発をつかんだ。「W杯で自分がどれだけやれるか楽しみ」。世界に雄姿を示す瞬間が近づいている。

 

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