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【スポーツ】

御嶽海 特別な2桁勝利 やっと目標達成 賜杯も視界

◇大相撲秋場所<13日目>

 ただ一人2敗だった関脇貴景勝は大関豪栄道に上手投げで敗れ、3敗目を喫した。豪栄道は9勝4敗。かど番の大関栃ノ心は平幕竜電を寄り切って6勝7敗とした。

 関脇御嶽海は妙義龍を押し出し、10勝目。遠藤、阿炎の両小結は勝ち越しを決めた。関脇、小結が全員勝ち越すのは2006年秋場所以来13年ぶり。

 3敗で貴景勝と御嶽海、平幕隠岐の海、新入幕の剣翔の4人がトップに並んだ。4敗で豪栄道や平幕朝乃山ら5人が追う混戦。十両は勢が2敗で単独首位を守った。

   ◇

 右腕から右脇腹にかけて土をべっとりと付け、東関脇御嶽海は土俵下で審判の時を待った。初優勝した昨年名古屋場所以来となる三役での2桁勝利を告げる軍配は、いったん自らに上がったものの、物言いがついた。それでも協議を待つ間、心中は穏やかだった。「(相手の足が)出ているのが見えていたので」

 結果は軍配通り。勝ち名乗りを受けても表情は変わらない。昨年の名古屋場所後から2桁勝利を目標に掲げ、これが7場所目。「特別な感じがありますよね。本当に目標を達成して」。支度部屋でようやく笑みがこぼれた。

 もろ手で突いて、妙義龍をのけぞらせた。相手がたまらず引いたところで勝負と見るや土俵を蹴って前に出た。最後は足がついてこず体勢が崩れたものの、相手の足が出るのが早く、押し出しで3敗を守った。

 三役連続在位は16場所で若の里(現西岩親方)に次ぐ長さ。優勝して次期大関候補に名乗り出たが、重圧や故障もあり、勝ち越すのがやっとの時期が続いた。大関昇進のためには白星を2桁に乗せることが必須。「次へのステップアップ。9勝では始まらない」。やっと2度目の足掛かりを得た。

 休場した2横綱との対戦がなかったとはいえ、今場所は連敗がなく安定感が光る。八角理事長(元横綱北勝海)は「(相手を)見ながら突いて出ている。力がついている証拠」と成長を認める。

 貴景勝が3敗となった結びの一番はテレビで見ず、報道陣に質問して結果を知った。「ふふふっ」と不敵な笑みを浮かべ、「ここで一回リセットしないと。残り2日しかない。楽しんでやりたい」。念願を達成しただけでなく、2度目の優勝の可能性も膨らんだ。 (禰宜田功)

 

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