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【スポーツ】

<ラグビーW杯>赤と白 舞台満開 リーチ「感動した」 日本初戦、極度の重圧

ロシア戦から一夜明け、記者会見するラグビー日本代表のリーチ(右)と田村=東京都千代田区で

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 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会の開幕戦となった20日のロシア戦に30−10で勝利した日本代表が21日、試合から一夜明けて東京都内で記者会見し、リーチ・マイケル主将(東芝)が「満員のスタジアムで、白と赤のジャージーにとても感動した」と穏やかな表情で話した。

 開幕戦には東京・味の素スタジアムに4万5745人が集まった。司令塔のSO田村優(キヤノン)は「難しい試合で勝ち点5を取れた。ほっとしている」と笑みを浮かべた。

 2人は、時折互いに顔を見合わせながらリラックスした様子で対応。最近はあまり眠れていなかったという田村は「(試合後は)ちょっと寝られました。でも、これもW杯の一部。もう大丈夫」と話した。午後には選手が都内のイベントで小中学生と交流した。

 1次リーグは20チームが4組に分かれ、各組2位までが準々決勝に進む。世界ランキング10位の日本は、28日の第2戦で世界ランキング1位のアイルランドと対戦。10月5日に同16位のサモア、13日に同7位のスコットランドと顔を合わせる。

 自国開催のオープニングゲームの重圧には、あらがえなかった。20日のロシアとの初戦、日本選手は極度の緊張に襲われた。前半4分、FBトゥポウ(コカ・コーラ)が相手キックを落球し、先制トライを献上。本人は「言い訳はできない」と話したが、不慣れなナイター照明の影響もあっただろう。

 日本はその後もボールが手に付かず、ミスが続いた。いつもは大舞台に動じない司令塔のSO田村(キヤノン)も同じで「緊張して死ぬかと思った」。前半と後半に1本ずつ、さほど難しくない位置のコンバージョンを外した。立て直すきっかけを与えたのは主将のリーチ(東芝)だった。

 後半23分、ゴールまで45メートルの位置で反則を得た。この時点でトライ数はボーナス点獲得には一つ足りない3。タッチに蹴り出してトライを狙うのが定石。田村もそれを主張した。だが、リーチは怒った。「狙え」とPGを指示。上空で風が舞い、簡単ではない状況だったが、右足から放たれたボールは鋭い弾道でバーを越えた。

 「リーチが僕に勇気を持たせるチャンスをくれた」と田村。背番号10の好不調が、このチームのできを左右する。田村を鼓舞することが、全体に与える影響は計り知れない。

 日本のプレーに思い切りが出て、チーム4本目となるWTB松島(サントリー)のトライが生まれたのはその5分後だった。リーチは田村に「決めてくれて感謝している」とねぎらった。プレッシャーから解き放たれ、強敵アイルランドとの第2戦に向かう。 (平井良信)

 

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