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【スポーツ】

<ラグビーW杯>V候補対決は王者NZ ダブル司令塔 南ア崩す

ニュージーランド−南アフリカ 前半、突進するニュージーランドのB・バレット(左から2人目)=日産スタジアムで

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◇ニュージーランド23−13南アフリカ

 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会第2日は21日、横浜市の日産スタジアムなどで1次リーグ3試合が行われ、B組は史上初の3連覇を狙うニュージーランドが2度優勝の南アフリカを23−13で下し、白星発進した。D組のオーストラリアとC組のフランスも初戦を勝利で飾った。

 ニュージーランドは前半、バックス陣の突進力で2トライを奪い、17−3とリード。後半はノートライだったが南アフリカの反撃をしのぎ、第1回大会から続く1次リーグの無敗を守った。ニュージーランドは勝ち点4、南アフリカは同0。

 前回準優勝のオーストラリアは計6トライでフィジーを39−21で退け、勝ち点5。強豪がそろい「死の組」と呼ばれるC組で、準優勝3度のフランスは前回4位のアルゼンチンに23−21で競り勝ち、同4とした。

 2人の司令塔が試合を動かした。ニュージーランドのSOモウンガと、元々はSOながら大会前からFBでプレーするB・バレット。ボールをダイナミックに動かす才能が共鳴し、前半23分に圧巻の勝ち越しトライが生まれた。

 起点はモウンガ。立ち上がりから激しく前に出て重圧をかける南アフリカの守備に手を焼いたが、その分グラウンドの端にスペースが空くと気付いた。「今週ずっとやってきたこと」というキックパスを守備の裏をかくように右のタッチライン沿いへ。大きなゲインにつなげた。

 慌てて背走する南アの陣形の乱れを、ボールを持ったときの速さは世界屈指のB・バレットが突いた。守備の間を突き抜け、タックルを受けながらパス。WTBブリッジがインゴールに飛び込んだ。

 「決断する人間が2人いるのはいいこと。W杯ではこれを追求したい」とモウンガ。左右に位置すれば相手を惑わし、どちらかが密集に巻き込まれてもペースが落ちない。テンポの速い攻めが前半の2トライを生んだ。

 W杯の1次リーグで過去全勝という記録を守った試合後は、全員でスタンドのファンにお辞儀した。発案したというリード主将は「あれだけ応援してもらって、お返ししたかった」と理由を明かした。

 試合前のハカから快勝後の一礼まで、日本のファンの心をつかむ初戦となった。「優勝するには全勝しないといけない。すべてが決勝と思って戦う」とハンセン監督。3連覇へ、優勝候補の大本命が力強く一歩を踏み出した。 (海老名徳馬)

◆南ア、1トライ止まり

 わずか1トライしか奪えずに敗れた南アフリカの選手は厳しい表情。チーム初の黒人主将コリシは「ニュージーランドが勝つ内容のラグビーをやった」と受け入れた。

 開始直後、距離のあるPGをSOポラードが決めて先制。しかし、ニュージーランドの攻撃を止められない。前半だけで2トライを許して3−17で折り返した。欲しかったトライを奪ったのは後半7分。ラックからフランカーのデュトイが抜け出し、ゴールも成功。さらにDGを決めて4点差に迫ったが、その後は突き放された。1次リーグ初戦で格下の日本に大金星を配給した4年前と同じ黒星スタート。エラスムス監督は「ミスがあると、どんどんやられてしまう。修正しないといけない」と神妙な表情だった。

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